Gods Behaving Badly, by Marie Phillips
Greek Myths とか書いてあるとつい Geek Myths と読み間違えてしまう今日このごろですが、なんか読み間違えても問題なそうな本が出てました。
誰も信じるものがなくなって力を失ったギリシャの神々が、人間の世界に紛れてそれぞれの特技を生かしながら暮らしています。狩人のアルテミスは犬の散歩師、美の神アフロディテはテレフォン・セックスのオペレータ、太陽神アポロはテレビの超能力者……って、う、いかにもありそうな感じ^^;
まあギリシャの神々ですから、もともと「超」が付くくらい人間的なので、行儀良く人間世界に収まってるわけはないんですが、どうもごく普通のカップルが神々のいざこざに巻き込まれて振り回されてしまうスラップスティックのようです。なかなかお馬鹿で楽しそう。英米ともにカバーもなかなか洒落たデザイン。どちらも地色がオレンジなのは、なにか理由があるんでしょうか(オレンジ賞を狙っているなんていうベタな背景はないとは思いますが^^;)。
ニール・ゲイマンの American Gods やスティーヴン・シェリルの『夢見るミノタウロス』、はたまたジョン・C・ライトの Children of Chaos のイメージですかね(いやまあ、最後のはロジャー・ゼラズニイの「アンバー」の雰囲気なのでちょっと違うでしょうけど)。
作者のマリー・フィリップスはブロガーとしても有名な人だったらしいですが、デビュー作を機に引っ込んじゃったんでしょうか、invite only になっちゃってますね。
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