The Savage Detectives, by Roberto Bolano
2003年に亡くなったチリ生まれの作家ロベルト・ボラーニョの代表作が英訳されて、やっとワールドワイドな評価が始まったみたいです。スペイン語圏の作家については全く無知なのでほとんど名前すら知らなかったんですが、現代ラテン・アメリカ文学のナンバーワンの担い手として、将来を嘱望されていたようですね。
いやじつは、The Savage Detectives なんていうタイトルなので、わたしは南米産のハードボイルド・ミステリなのかと思ってました^^; 作者と思しき詩人の主人公が、メキシコ・シティを舞台に友人とリアリズム文学のムーヴメントを始めて、その運動のきっかけとなった昔の詩人の足跡を追って、世界各地を探し回る話とのこと。プロットよりは、出会った人々とのやりとりや、ラテン・アメリカ文学に対する様々な考察を味わう本のようです。かなりユーモラスな部分もあって、門外漢でも十分楽しめるということですので、手を出してみましょうかね。いやでも、ムーヴメント自体がオクタビオ・パスやガルシア・マルケスを槍玉に挙げたパロディらしいので、そのあたりでさえろくに読んでいないわたしにはやはり無理ですかね~^^;
ちなみに、こちらに過去 25年間にスペイン語で書かれた本のベスト 100のリストがありますが、セレクションが妥当なのかどうかは分かりませんけど、マルケスの『コレラの時代の愛』とリョサの『ヤギの祝宴』に続いて、第3位にこの作品、第4位もボラーニョの 2666 が選ばれています。
せっかくですので、10位までリストしておきます……って、タイトルだけではなんにもわかりませんが^^;
- El amor en los tiempos del cólera, Gabriel Garcia Marquez
- La fiesta del Chivo, Mario Vargas Llosa
- Los detectives salvajes, Roberto Bolano
- 2666, Roberto Bolano
- Noticias del imperio, Fernando del Paso
- Corazón tan blanco, Javier Marias
- Bartleby y Compañía, Enrique Vila-Matas
- Santa Evita, Tomas Eloy Martinez
- Mañana en la batalla piensa en mí, Javier Marias
- El desbarrancadero, Fernando Vallejo
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Comments
ううむ、koto さんにでもお薦めをピックアップしてもらわないと、皆目見当がつきませんね<現代のスペイン語圏の代表作。いやまあ、英訳か和訳でないと無理ですが^^;
Posted by: a nanny mouse | Friday, May 04, 2007 at 02:24
あ、これはメチャメチャ気になってた本です。
3000円ときてはちょっと躊躇しますが、思い切って買っちゃいましょうか。
リストにあるJavier Mariasについては、翻訳が酷いって話で以前盛りあがりましたっけ。
Posted by: quark | Friday, May 04, 2007 at 20:18
quark さん向きの作品だと思ってました。わたしはご感想を待ってからにしましょうかね^^)
そうそう、ハビエル・マリアスの『白い心臓』ですね。原文の文体全く無視で日本語としても読めたもんじゃないっていうのはある意味凄いかも。
スペイン語の英訳は文章としてこなれてて当たりが多いという印象ですので、英訳を探すのが正解かと思います。
まあ koto さんによれば、ペレス・レベルテあたりでも誤訳がちょこちょこ出てくるそうですけど(笑)、文章になってない日本語よりはスムーズに読めるほうがいいですよね。その英文からの重訳なんていうのもよくあるくらいですから。
Posted by: a nanny mouse | Friday, May 04, 2007 at 22:12