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Monday, April 09, 2007

Angelica, by Arthur Phillips

Angelica毎回題材と作風が大きく変わる作家アーサー・フィリップス、といっても PragueThe Egyptologist もじつは積んだままなんですが、新作もヴィクトリア朝のゴースト・ストーリイということで、やっぱり気になりますね。

4才の娘をひとりで寝かせる父親と、いく度かの流産の末やっと授かった娘を心配する母親ですが、案の定幽霊が出ちゃいます。非情な夫を横目に、母親は女性の心霊術師に助けを求めるんですが……この心霊術師というのが意外とまともで、お祓いよりは心理学的側面に目を向けるようですね。ということで、ヴィクトリア朝のメンタリティを背景に、心理的な綾を解きほぐしていく物語のようです。『ねじの回転』を思い起こさせる「羅生門」型(同じイベントを異なる視点から描いていく形式)の叙述ということで、スタイル面でも期待できそうです。

いやでもここ数年、ゴースト・ストーリイはほんとに流行ってますね。

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Comments

これはユーレイと心理学ってことで、おもしろそうかなと思ってチェックはしていたんですが、エリザベス・ハンドのレヴュー読んだら、テーマ的になんだか結構重そうですね(これがまた、いかにもヴィクトリア朝なんですが)。

「ヴィクトリア朝」いくつかたまったので、テーマでくくったらいかがでしょう?

Posted by: Lilith | Tuesday, April 10, 2007 21:54

ほんとだ、Yellow Wall Paper が引き合いに出されてますね。この作者、かなり目を引く題材を扱いながら、いつも実体は外見とは違う読み応えのある作品を書く人みたいです。

ghost テーマでも追加しようかと思ってたんですが、neovictoriana のほうが括りとしてはいいですかね。

Posted by: a nanny mouse | Tuesday, April 10, 2007 23:49

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