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Wednesday, January 31, 2007

Ballads of the Book

面白いものを見つけました。ちょっと長くなりますが、まずはこのトラックリストを見てください。Ballads of the Book

  1. Mike Heron & John Burnside - Song for Irena
  2. De Rosa & Michel Faber - Steam Comes Off Our House
  3. James Yorkston & Bill Duncan - A Calvinist Narrowly Avoids Pleasure
  4. Foxface & Rody Gorman - Dreamcatcher
  5. Lord Cut-Glass & Alasdair Gray - A Sentimental Song
  6. Aidan Moffat and The Best Ofs & Ian Rankin - The Sixth Stone
  7. Norman Blake & John Burnside - Girl
  8. Karine Polwart & Edwin Morgan - The Good Years
  9. Sons and Daughters & A L Kennedy - The War on Love Song
  10. Alasdair Roberts & Robin Robertson - The Leaving
  11. Strike The Colours & Rody Gorman - Message in a Bottle
  12. Aereogramme & Hal Duncan - If You Love Me You'd Destroy Me
  13. Malcolm Middleton & Alan Bissett - The Rebel on His Own Tonight
  14. Trashcan Sinatras & Ali Smith - Half an Apple
  15. Vashti Bunyan & Rodge Glass - The Fire
  16. King Creosote & Laura Hird - Where and When
  17. Emma Pollock & Louise Welsh - Jesus on the Cross
  18. Idlewild & Edwin Morgan - The Weight of Years

さて、これは何でしょう……とクイズにしてみてもいいのですが、ミッシェル・フェイバー、アラスター・グレイ、イアン・ランキン、A・L・ケネディ、ハル・ダンカン(ハル・ダンカン!?)、アリ・スミス、ルイーズ・ウェルシュ……共通点は、そう、スコットランドの作家ですね。いっぽう、De Rosa、Sons and Daughters、Aereogramme、Trashcan Sinatras、Vashti Bunyan、Idlewild に Arab Strap のメンバーとくれば、スコットランドのミュージシャンです。

いや、じつは、大好きな Aereogramme とハル・ダンカンの名前を目にして、一瞬同名のミュージシャンか、さもなきゃダンカンの本職はロッカーだったのかと思ってしまったのですが、スコットランド出身の作家・詩人が提供した詩に、同郷のミュージシャンが曲をつけて演奏した、コラボレーションのアルバムが実現したんだそうです。だからタイトルも "The Book of Ballads" じゃなくて "Ballads of the Book"。察しのいい方は、アルバムのジャケットを見ただけで、アラスター・グレイの絵じゃないかとピンときたかもしれませんね。

ついこの間も、ミッシェル・フェイバーとブライアン・イーノのコラボレーションという信じられない組み合わせがありましたが、このアルバムは Idlewild のロディ・ウーンブルと詩人のジョン・バーンサイドが共作したことがきっかけで始まったとのこと。背景についてはこちらとかこちらが詳しいです。イアン・バンクスとかアラン・ウォーナーとか、こういう活動にぴったりきそうな作家が参加してないのはちょっと不思議ですけど。

まあ正直なところ、知っているのは名前だけで、音も聴いたことないし作品も読んだことのないアーティストがほとんどなんですが、どちらにも興味のあるわたしとしてはむちゃくちゃ惹かれますね。普通は歌詞なんか全然気にせずに音だけ聴いてるんですが、たまには歌われている内容もちゃんと聴いてみましょうか。アルバムのほうは 3/5 発売ですが、1/30 にはグラスゴーでお披露目のコンサートが開かれたそうです。

じつはこっそりと音のほうは手に入れて聴いてみたんですが、バラッドというだけあって、基本的にフォーク調のメランコリックな作品が並んでいて、かなり好みの感じです。まあ単一アーティストで最初から最後まで一本調子では退屈しますが、曲ごとに演奏家が違うアンソロジイなので、色々な色彩が味わえて、そういう意味でも愛聴盤の一枚になりそう。隠れスコッツでなくても、アコースティック好きにはお薦めです。

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An Instance of the Fingerpost, by Iain Pears

1998年ということは、ほぼ10年前に読んだ作品なんですが、そろそろ邦訳が出そうですので、昔の読書感想文に少々手を入れて載せちゃいましょう。ベースは読後の興奮冷めやらぬまま知り合いに書きなぐった e-mail なんですが、わたしの文章、10年たっても全然進歩してませんね^^; 元はネタバレ満載だったので、まあまあ無難なあたりでカットしています。ネタバレ版ご希望の方は連絡ください。

An Instance of the Fingerpost1663年、王政復古が成ったばかりのイギリス。まだ過去の紛争の火種も消え去らぬ中、旧教世界からの陰謀の懸念もそこかしこでほの見える。同時に、この時代は科学の黎明期でもあった。当代一流の知識人や大立者が群れ集うオックスフォードで、一人の大学職員が毒殺され、自由主義的な挙動が常々顰蹙を買っていた元メイドが疑われ、絞首刑となった。物語はこの事件の周辺にいた4人の登場人物が、それぞれ独自の視点から自分の物語を語る手記によって構成されている。

口火を切るのは、ひょんなことからイギリスを訪れることになった医者の卵のイタリア人。作者は、実在の学者たちとのやり取りを織り込みながら、この時代の医学/物理/化学の状況を描き出すとともに、異国の生活の端々をたくらまざる皮肉を込めて語る。大けがをしたメイドの母を治療することとなった医者の卵は、最後の手段としてかねてからあたためていたアイデアである輸血を行う。血液の役目もきちんと理解されておらず、ましてや血液型などという発想のない時代、健康な人間の生気を移すという意図のもとに行われた治療だが……。当時の人々の医療観が巧みに生かされた、独立した中編として読んでも十分に印象的な力強い導入のエピソードである。

次の語り手は、裏切り者として断罪された王党派の郷士を父に持つ法律の学生。父の無実を信ずる彼は、父を陥れた罠の存在と裏切り者を暴くべく、かつての父の同士の間を巡り歩く。過去を掘り出す語り手の作業を通して、作者は王政復古が成るまでの社会状況を側面的に描いていく。目的のためには手段を選ばぬピカレスクな展開には、苦い結末が待ち受けている。

第3の手記の作者は実在の人物でもある数学者/暗号解読家。クロムウェルの時代から文字の置き換えによる暗号の解読に天才を発揮したが、外敵から国を守るという信念には変りはないとして、鞍替えし王の側近の一人に仕えることで、王政復古後のイギリスの政治状況にかかわっていく。暗号解読を通して以前から旧教勢力の陰謀の存在を察知していた彼は、件のイタリア人をスパイとして付け狙うが、真実は彼の理解をはるかに越えたところにあった。

そして締めくくりは、これも実在の稀覯書屋/歴史家。市民運動の歴史を調べるうちに、有名な活動家であったメイドの父にたどりつき、彼女と出会い、一言で片思いともいいきれない恋に落ちる。メイドが捕縛され、事件の背景が見えている彼は何とか助けたいとは思うものの、原因の一端は自分にあるという罪悪感や保身から、思い切った行動が取れず、苦悩する。だが、キリストの殉教をたどるように従容と死に赴く娘と、処刑後の出来事から、神の啓示のごとく、より広い視点で事件の真実を見直すこととなる。さらに晩年、他の3人の手記を入手して、王にまつわる驚愕の事実にいきあたり、娘の処刑を含めた種々の出来事はすべてこの一点に起因することを知る……。

ミステリというよりも、しっかりした歴史小説の趣ですね。というのも、作者はミステリ作家であると同時に美術史が本職で、今回この作品を書くに際して、すべて 17世紀の人間の視点/価値観/考え方に徹して筆を進めたと自信を持って語っています。

作品中、コミカルなやり取りや、えっ、と思うような描写が種々見られますが、すべて 17世紀人にとっては当たり前のことだったらしい。処刑される罪人に対し解剖用に遺体を提供してくれ、一片たりとも無駄にしないからと迫る医者、床屋で行われる抜歯、尿の味をみての診断、砒素の下剤、犬の糞の眼薬、等々々。また、共和制時代の女性の発言力が決して小さくなかったこともかなり意外です。

ありがたいことに、作者はイギリスの歴史を全く知らない人間でも(つまり、わたしのことですが)、十分状況が理解できるように書いてくれてます。勉強になりますね~。その上で当時の医学・物理・化学・芸術・法律・政治・神学・宗教・歴史……と、驚くほどの広範囲を網羅し、当時の社会と日常生活を描き出すと同時に、実在の人物をもまじえたリアルな登場人物のやり取りから、当時の価値観・世界観を浮き彫りにし、17世紀という時代をホリスティックに再現していきます。どこをとっても本格的な歴史小説の手触りですね。

でもやっぱりこの作品はミステリ以外のなにものでもありません。とはいえ、この作品の核となる大学の職員の毒殺事件は、意外にもこの物語の中で一番重要でない要素。普通のミステリでは焦点となるはずの、誰が殺したか、なぜ殺されたかは、ここではほとんど意味を持ちません。

それでは、どこがミステリなのか。

真意を隠した信頼できぬ語り手による個々の手記が、それぞれ謎を秘めたミステリであると同時に、無実でありながら従容と処刑にのぞむ娘の動機や、なぜ娘が処刑されることとなったのかが、二重三重のミステリを構成しています。そして、注意深い読者のみが気づく、個々の物語を飲み込んで全体を覆う唖然とするような歴史上の謎……。うう、思い出しただけでもゾクゾクしますね^^;

個々の登場人物がそれぞれの視点から同じ事件を眺める、羅生門的、あるいは最近ではコロンバイン的と呼ばれている書き方なわけですが、生まれも育ちも社会的立場も違う人物が、同時にそれぞれのオブセッションにとらわれているため、対象を正しく眺められないだけでなく、自分自身の置かれている立場もきちんと理解できません。輸血にこだわる医者の卵、父の無実を狂信する法律の学生、陰謀にとりつかれた暗号解読家、そして娘への愛にとらわれた稀覯書屋。救済にとりつかれた娘もここに加えるべきでしょう。

作者によれば、それぞれのエピソードは、実験的真実、法律的真実、政治的真実、そして絶対的真実という、四つの視点を体現したものとのこと。そして、科学の進展により、それぞれの真実が独自の立場を取り始め、核を失いつつある 17世紀という時代に、絶対的真実は神の元にしかないという認識から、宗教的立場で物語を締めくくったとか。だが、最後の手記の作者も強いオブセッションにとらわれていたのではなかったか?

個々の語り手が、それぞれ犯人を追う探偵のように、他人の手記を引き継ぎながらその欺瞞を暴き、独自の視点からフレームをすえ直し、より大きな背景のなかにそれぞれのエピソードを位置づけていき、最後には王室をも飲み込む巨大な陰謀を描き出す。いや、それどころか神の介在をも匂わせてしまう。真実と誤謬の物語をマトリョーシカのように重ね合わせ、一冊に何冊分ものミステリを詰め込んだ、化け物のような本といえるでしょう。

複雑な構成の歴史ミステリの大作ということで、『薔薇の名前』が引き合いに出されることが多いですが、地についた作風のため、とりたてて似ている感じはありませんね。ちょっと不満なのは、漠然とした印象ですが、すっきりと書かれすぎているせいか(といってこれでややこしく書かれたらついていけませんが)、普通ならこの手の作品が提供してくれる「深み」とか「重み」の印象が意外と薄いこと。「厚み」は十分ありましたけど……いえ、物理的な厚さじゃなくて、物語の厚みです^^)

イアン・ピアーズ(ペアーズ?)の作品は、イアン・ペアズ表記でデビュー作の『ラファエロ真贋事件』が出ていたのが、現時点では唯一の邦訳かと思いますが、しっかりしたアイデアの作品ではあるものの、コージー・タイプの雛形に一字一句忠実に従ったような印象で、まるで別人が書いたとしか思えない作風です。ということで、『ラファエロ真贋事件』があんまり~だった人も、だまされたと思ってこちらを試してみてください。たぶん唸っちゃうだろうと思います。

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Tuesday, January 30, 2007

"Napoleon's Pyramids" by William Dietrich

Napoleon's Pyramidsちょっとおもしろそうな歴史ミステリなんですけど~。

主人公はベンジャミン・フランクリンの助手(って、これだけでも期待が高まりますね)。ひょんなことから、解読不能の記号が彫られた古代のメダルを手に入れた彼は、その夜、売春婦殺しの嫌疑をかけられて命からがらフランスに逃亡します。

フランスで彼は、ナポレオンのエジプト遠征に参加すれば罪に問わないとの申し出を受け、エジプトに行き、そこであのメダルがピラミッドの謎を解く鍵であることを知るんだそうです。でもって、誰も想像だにしなかったようなショッキングなことが明らかになるんだそうですよ~。いったい何なんでしょうねぇ。さっぱり想像がつきません。

作者のウィリアム・ディートリッヒは、ピューリツァー賞を受賞したこともあるジャーナリストで、歴史家でもあるそうです。ミステリ部分だけでなく、初めてエジプト入りしたナポレオンと同行の学術調査団の様子の描写も、とっても楽しめそうな予感です。

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Bone Song, by John Meaney

Bone Songジョン・ミーニイは、ジャスティナ・ロブスンやアダム・ロバーツと並んで、いま一番気になるイギリス作家のひとりなんですが、1作読んだ限りでは、いまひとつ特徴が捉えにくい、紹介しにくい作家なんですよね。遠未来の描写が自然すぎて、高度なことをやっているのに、ごく当たり前に見えてしまうといったら、その感じが伝わるかな。

で、その遠未来もの Paradox の3部作が完結したので、新作の Bone Song ではまた新しいことに挑戦しているみたいです。死体のサイキック・エネルギーを動力源とする都市を舞台にしたノワールで、人語を話すガーゴイルや奴隷として使われている生霊が、ゴシックな大伽藍やカタコンブを背景に登場するんだとか。まあハードSF系の人なので、ホラーやダーク・ファンタジイというよりは、シルヴァーバーグやイアン・マクドナルドなんかのタッチに近いのかもしれません。

しかしまあジャスティナ・ロブスンの Keeping It Real もそうですけど、ストレートなハードSFは書きにくくなっているのか、本格SF系作家がファンタジイやホラーを縦横に取り入れた作品を書くのが、ひとつの動きになっているようです。ストロスなんかもやってますし。ミエヴィルやハル・ダンカンの、ファンタジイ側からのアプローチとどう違うのか、あたってみる必要がありそうですね。

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Sunday, January 28, 2007

Tideland

Tidelandテリー・ギリアムが監督した作品だからではなくて、ミッチ・カリンの作品が原作なので、「ローズ・イン・タイドランド」、見ました。というのが、カリンの 2005年の作品、90歳になった晩年のシャーロック・ホームズの孤独を滋味深く綴った A Slight Trick of the Mind が、もう涙無くしては読めない年刊ベスト級の傑作で、『タイドランド』のほうも気になってたんですよね。

サザン・ゴシックのかなり暗い話を予想してたんですが、ギリアムの気質のせいなのか、それとも主役の女の子の突き抜けた明るさによるものなのか、底に暗いものは抱えながらも、映画のほうはグロテスク・ユーモアにいびつな美を掛け合わせたコメディーに終始してました。ファンタジイを現実のほうに引っ張って、わざわざ張りぼての作り物であることを意識させるギリアムのいつもの手法そのままの作品ですね。

突然死した母親の元を逃げ出すように、ヘロイン中毒のロックンローラー崩れの父親に引きずられて、祖母の残した荒野のあばら家へとやってきたローズは、頼りにならない両親をかいがいしく世話をする大人びたところを見せながらも、首だけもげたバービーを指人形にして一人遊びするハイパーアクティヴな少女。ほんとうに何もない荒野の限られた材用を、想像力過多なローズの幻想というフィルターがいかに変貌させるかというのが見どころになるんですが、じつは隣家に住む姉弟というのが強烈な個性の持ち主で、中盤以降は、この異常な姉弟の行動を、好奇心旺盛なローズの柔軟な精神がいかに緩和するかという視点に変わって行きます。

でまあ、いくらでも暗く出来そうな材料なんですが、ローズの生き生きとした演技がむちゃくちゃ上手くて、全然暗くなんないんですよね。までも逆に、ローズの見る楽しさに満ちた世界と、観客の眼に映る悲惨な現実のギャップを意図したんであれば、かなり薄められてしまっているようにも思います。結末部分ではねじ伏せられていた現実がどっとぶり返してくるんですが、テーマのほうは弱められていて、とってつけたような感じになっちゃってますね。

正直映画としては中途半端な感じで、プロセスを中心に楽しむ作品になってます。このあたりカリン自身が意図したものがそのまま反映しているのか、それとも別物なのか、やっぱり原作のほうもチェックしてみたくなりますね。A Slight Trick of the Mind を読んだ限りでは、ストーリーにもテーマにもかなりきちっと結びをつける作風のように思いましたので。

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Wednesday, January 24, 2007

"Ottoline and the Yellow Cat" by Chris Riddell

Ottoline and the Yellow Catポール・スチュワートと組んだ『崖の国物語』や『ファーガス・クレインと空飛ぶ鉄の馬』などのイラストで人気が高く、ケイト・グリーナウェイ賞やスマーティーズ賞などの受賞者でもあるクリス・リデルの最新作 "Ottoline and the Yellow Cat" が出たので、早速買って読んでみました。これは超オススメ!

主人公は、その外観から「コショウ瓶ビル」と呼ばれている豪華なマンションに住む女の子オットライン。両親が世界各地を旅しているので、彼女はミスター・マンローと一緒にお留守番をしています。この二人は好奇心旺盛で、共通のシュミは盗み聞き! 町で連続ペット誘拐事件が起こって警察が手を焼いているのを知るや、早速捜査を開始します。

「〈お前は何者だ〉変装アカデミー」の免状を持つオットラインと、彼女の両親がノルウェーの沼沢地から拾ってきた毛むくじゃらの生き物ミスター・マンローの名コンビが難事件(?)に挑むという物語なのですが、彼ら自身とその周辺のヘンテコさがとても楽しい作品でした。

約170ページといっても、イラストがめちゃくちゃたくさんあるので(イラストだけのページもたくさんで、全体的に文は少ないです)、あっと言うまに読めてしまうのですが、そのイラストがすご~くかわいいんですよ~。ヘンテコなシュミやこだわりを持っているオットラインの、コレクションやファッションが見物! 作者自身も細かいところにヘンなこだわりを発揮してますね~。そしてオットラインと、ひとことも言葉を発することのないミスター・マンローの友情とあうんの呼吸は、見ていてとても気持ちいいです(しかしミスター・マンロー、電話してたけど喋れたんでしょうか?)。

で、ストーリーとは全く無関係に、ロバートという名前の食いしん坊のネズミがたまに出てくるんですが、これがなんかけっこう笑えるんですよ~。

うれしいことにこれはシリーズ物のようで、次作は "Ottoline Goes to School" だそうです。購入決定!

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Sunday, January 21, 2007

"MirrorMask" directed by Dave McKean

Mirrormask英語版のDVDが出たときから、買おうか買うまいか迷いに迷っていたのですが、とうとう買ってしまいました~(日本語版を)。

サーカス一座を率いて生計を立てている両親。娘のヘレナも当然のようにして、サーカスでの役割を与えられているのだが、ふつうの女の子の生活を送りたい彼女は、ある日母と喧嘩をして暴言を吐いてしまう。しかしその直後、母が病に倒れ、ヘレナはそれが自分のせいだと思い悩む。そして知らぬうちに不思議な夢の中の世界へと入り込んでしまう。そこでは光と闇の世界のバランスが崩れ、闇の女王の勢力があらゆるところに浸食しつつあった。

それを食い止めるため、ヘレナが「ミラーマスク」を求めて冒険に出るというお話なのですが、ストーリーがおもしろかったかと聞かれれば、う~~~ん。ありきたりな物語でも見せ方によってはおもしろくなると思うのですが、なんかあんまり煮詰めてなくて、通り一遍って感じで、ちょっともったいない気がしました。

しかし! デイヴ・マッキーンのファンは必見でしょう。普段、写真や絵のコラージュで色彩感覚抜群の素晴らしい(けどヘンテコな)作品で楽しませてくれる彼が、今度はCGで魅了してくれます。2次元と3次元の世界が合体したような舞台で、マッキーンの魅力を存分に味わうことができました。今まで本で見たことあるような、ヘンテコな生き物たちが動いてるんですよ~。ただ特典DVDのインタヴューで何度も言及されているように、かなりの低予算で短期間に少人数で仕上げたみたいで、CGの出来など多少不満の残るところもありましたが、それでもマッキーンの世界が映像でとてもよく再現されていると思いました。

モンキーバードっていう、頭が鳥で体がサルの生物が出てきて「ちょっとこれはイマイチだな~」と思っていたら、インタヴューでマッキーンがニール・ゲイマンに「モンキーバードってイマイチだったかな?」なんて聞いてて、笑っちゃいました。

それからお父さん役の人、マッキーンのこと最初全然知らなくて(なんて罰当たりな!)インターネットで検索したら名前がいっぱい出てきて驚いたなんて言ってましたが、ふつうそうなんでしょうね。

特典DVDには、ブルースクリーンとCGの合成の様子なども収録されていて、とても興味深かったです。またこのコンビで作りたいと言っていたので、今から楽しみです。

そういえばマッキーンの姿を見るのは今回が初めてだったのですが、絵はシーレにかなり影響を受けていると思われる彼、見た目はクリムト似でした。思わずクリムトの自画像(カリカチュア)を思い出してしまいました。

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Saturday, January 20, 2007

The Malice Box, by Martin Langfield

The Malice Box2/16 に Malice Box(悪意の箱)が爆発して、世界的規模で人々の魂が吸い取られてしまうんだそうです^^)

テロリストが仕掛けた太古の武器、Malice Box の存在をふとしたことから知った主人公、七日間の間に七つの暗号を解いてマンハッタンに隠された七つの鍵を手に入れ、箱のありかを何とかして突き止めなければなりません。ううむ、時間が限られているだけに、『ダ・ヴィンチ・コード』より大変そうですね。いやまああの取ってつけた暗号よりはしっかり考えられているんでしょうけど(笑)

で、この本のプロモーションのために、宝探しのオンライン・ゲーム The Malice Box Quest が 1/15 より始まってます。15日以内に七つの謎をクリアして、世界中に散らばった Malice Box のエネルギー源 Red Gold のありかを暴くと、豪華賞品が待っているんだとか。ううむ、Penguin Books の本1年分なんていうのもありますね^^) 背景についてはこちらが詳しいです。

本の謎のほうは主人公ロバート・レックリスのブログにヒントがあるようですが、現実のマンハッタンから色々と怪しいものを探してきたみたいで、なかなか楽しそうです。

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Friday, January 19, 2007

Codex Seraphinianus

Codex Seraphinianus怪しい博物誌といえば「ヴォイニッチ手稿」が有名ですが、それに負けず劣らずヘンテコなのが『コーデックス・セラフィニアヌス』です。

ちなみに「ヴォイニッチ手稿」は、ルドルフ3世が所蔵していてジョン・ディーが研究したともいわれる古文書で、得体の知れない博物学的スケッチに、謎の言語で書かれた説明が付随するという、れっきとした奇書です。ロジャー・ベーコンが書いたものとか、ディーの弟子のエドワード・ケリーがでっち上げたものとかいろいろ説があるようですが、現在までのところ解読も出来ておらず、来歴も謎のままのようです。ただし最近、謎の記号で書かれた部分が意味のある文章ではあり得ないことが判明したという記事がありましたが。

で、『コーデックス・セラフィニアヌス』のほうですが、こちらは出所は明確です。イタリアのグラフィック・デザイナー/建築家の Luigi Serafini が 1981年に出版した美術書というのがその正体なんですが、描かれている植物動物がなんともヘン。レオ・レオーニの『平行植物』の世界を生物全体に広げたようなものとでもいえばいいんでしょうか。紹介やサンプルのページはこちらとかこちらにあります。説明らしき部分も、得体の知れない文字で書かれてますね。ちなみに、まだ解読されていないそうです(まあ解読しようとしている人がいるのかどうかわかりませんけど)。

とはいえこの本、かなり高いんですよね。リプリントのものでも 200ドルからというのが相場のようです(う、アマゾン・ジャパンのマーケットプレイスでは 16万円で売ってますね^^; そのうえ何を間違えたかアダルト商品の警告が出てますし)。2006年にはイタリアで廉価版が出てますが、それでも 89ユーロと 1万円を超えてます。版によってはイタロ・カルヴィーノの序文が添えられているということですが、これにも入っているんだろうか(まあイタリア語ならあってもなくても一緒ですけど^^;)。

ということで、誰かがクリスマス・プレゼントで贈ってくれるならともかく、中身を見るのはあきらめていたんですが、なんと~、flickr で誰かが全ページ公開しちゃってるじゃないですか。まあ正式に許可を取ったものとも思えませんが、こんな機会でもないと見ることはできませんので、チェックさせていただきましょう。しかし、やっぱり現物が欲しくなってしまったらどうしよう?

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Wednesday, January 17, 2007

"Mr. Maxwell's Mouse" by Frank Asch, Devin Asch (Illustrator)

Mr. Maxwell's Mouseあれれ、いつの間にか「mouse」なんていうカテゴリが……。a nanny mouse さんって、愛鼠家だったんですね。というわけで、2004年発行とちょっと古いですが、こんな絵本はいかがでしょう?

めでたく昇進が決まったネコのハワード・マクスウェル氏。自分へのお祝いってことで、レストランで豪勢に「生きたネズミ」を注文しました。出てきた料理がこの表紙の絵。パンの上に平然と寝そべってるこのネズミ、こにくたらしくてイヤですね~。なにやら不吉な結末を暗示しているような。ネコの味方の私は、コワくて続きは知りたくないです。

しかし "Mouse Noses on Toast" なんて本もありましたが、ネズミはパンに載せていただく決まりなんでしょうかね。

文とイラストのアッシュ氏は親子だそうです。

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Monday, January 15, 2007

A Pronunciation Guide to Names of Public Figures

探し物をしていたら、アメリカの National Library Service で提供している著名人名発音ガイドに出くわしました。The Library of Congress の一部門ということは、日本の国会図書館の下部組織みたいなもんなんでしょうか。盲人や障害者向けの公共サービスを提供しているところのようです。

ということで、朗読者向けに、読みにくい人名の発音をまとめたもののようですね。日本ではマコーリアンとかマッコクランとか表記が混在している Geraldine McCaughrean も、ここによると「マコークラン」が正しいようですし、Hergé もイーヴン・ストレスの「エアジェイ」になってます。まあかなりの有名人に限られてて、お目当ての名前が必ずあるとは限りませんが、かなり信頼できる指針として使えるんじゃないでしょうか。

ちなみに悪者ディック・チェイニイ(Richard Cheney)をチェックしてみたところ、本人の発音による「チーニイ」じゃなく、一般に呼ばれている「チェイニイ」になってました。

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Sunday, January 14, 2007

The Gentle Axe, by R.N. Morris

The Gentle Axe1867年冬のサンクト・ペテルブルク。ペトロフスキイ公園で2体の遺体が見つかった。ひとりは頭を割られた小人、もうひとりは、その傍らの木で首を吊った男。男のベルトには血まみれの斧が差されていた……。

なんかマーティン・クルーズ・スミスの『ゴーリキー・パーク』を思い出してしまいますが、この明々白々な設定から入り組んだ犯罪を嗅ぎ出す探偵役は、『罪と罰』でラスコーリニコフを尋問した予審判事だそうです。

まあそういわれても、ん十年前に読んだ話ですから、そういえばしつこい刑事が出てきたなぐらいしか思い出しませんが、このポルフィーリイ・ペトローヴィチという判事、あれだけ有名な犯罪を手掛けたんですから、デュー警部なみに有能なんでしょうね^^)

それはともかく、19世紀のサンクト・ペテルブルクを舞台にしたということで、背景の描写がかなり楽しめそうです。ちょっと気になりますね。味見してくださる方は……なんか最初から決まってるような感じが(笑)

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"Expiration Date" by Tim Powers (Reprint)

Expiration Dateおぉぉ、ティム・パワーズ・ファンに朗報! 1996年発行で、絶版となって入手困難だった "Expiration Date" が、3月に再版されるようです。

なんかこの表紙を見るとあまり食指が動きませんが(内容と合ってるんでしょうか?)、エジソンの幽霊が出てきて、オマケに(ここ重要!)ルイス・キャロルの『アリス』っぽい遊び心に溢れていると来ては、買わずにはいられませんね。

a nanny mouse さんのオススメでもあるので、詳細についてはお任せしましょう(手抜きの私)。確か "Last Call" の続編だけど、これだけでも楽しめると以前うかがった気がしますが、やっぱり "Last Call" を最初に読んだほうがより楽しめるんでしょうかねぇ。

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Saturday, January 13, 2007

The Adventures of Tintin

The Adventures of Tintin (PAL) @ amazon.co.ukランダムウォークのブログでタンタンが紹介されていたので、急に読みたくなってしまったんですが、本を買うとなるとどれから読んでいいのやらわからないし、アマゾン・フランスとか見てみても、全部が現役で揃っているわけでもないようなんですよね。

そこでアニメ版の DVD を探してみたんですが、なんと、PAL ですが、イギリス版で 10枚組みのセットがむちゃくちゃ安い値段で出てました。おお、今日チェックしたら 13.99ポンドと、わたしが注文した時よりもさらに 3ポンドばかり下がってますね。VAT がカットされるので、送料入れても 3,500円ぐらいでしょうか。これ日本版だと 30,000円ぐらいするんですよね。

ということで、めでたく入手して見てますけど、20話 14時間もあるので、いったいいつになったら見終わるやら。Battlestar Galactica や Firefly も買ってしまったというのに。いや、懐かしい感じの、あんまりお金をかけてない雰囲気がなかなか好みです。

英語吹き替え版なので、フランス語のトラックはありませんが、ともかく安くお手軽なタンタン入門にはオススメです。まあ主人公が「ティンティン」と呼ばれているのは若干抵抗がありますが^^; グルミット、じゃない、スノーウィーも頑張ってますね。

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"The Court of the Air" by Stephen Hunt

The Court of the Air例によって近刊書の表紙をぼけら~っとブラウズしていて、気になったのがこの本。ちょっと古くさいカンジのこの表紙、(全然似てないんですが)なんとなーくウィリアム・ヒース・ロビンソン(1872-1944)のイラストとか思い出しちゃって、思わずチェックしてしまいました。

作者スティーヴン・ハントは、SF・ファンタジー総合情報サイト SFcrowsnest.com の設立者で、そもそもこのサイト、1994年に自分のデビュー作 "For the Crown and the Dragon" を宣伝するために始まったそうなのですが、その彼の2作目が4月に発売されるこの "The Court of the Air" なのだそうです。

宣伝文句によると、ヴィクトリア朝を模した世界に繰り広げられる、夢中になること請け合いのアドヴェンチャーもので、ディケンズのファンタジー・ヴァージョンといった趣の作品だそうです。スザンナ・クラークやフィリップ・プルマンのファンに受けそうとも書いてありますね~(ファンの方、いかが?)。ってことで、表紙を見て、なにげにW・ヒース・ロビンソンを思い出してしまったのも、そう的外れなことではなさそうです。

こちらで第一章と第二章を読むことができます。

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Tuesday, January 09, 2007

"Beatrix Potter: A Journal" by Beatrix Potter

Beatrix Potter: A Journalビアトリクス・ポターの若い頃の日記が、かわいい本になって出ていました。水彩画やスケッチや写真や手紙などが満載ということで、これは絶対欲しいですね。アマゾンで中身を少し見ることができるのですが、かわいいのはイラストばかりじゃありませんよ~。時代の雰囲気も見事に出ていますね。

『ピーターラビット』のオリジナル版(白黒)もオマケについているんだそうです。

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Saturday, January 06, 2007

"Miss Potter" Movie of the Life of Beatrix Potter

Miss_potter "The Tale of Peter Rabbitピーターラビットのおはなし)" の、ビアトリクス・ポターの半生を描いた映画 "Miss Potter" が、イギリスで先ほど公開になりました。

監督は『ベイブ』のクリス・ヌーナン。ポター役は『ブリジット・ジョーンズの日記』のレニー・ゼルウィガー、ポター担当の編集者で恋人のノーマン・ウォーン役はユアン・マクレガーということで、このキャスティングだけでも話題性十分ですが、映画の中でピーター・ラビットやその仲間たちが動き出すと聞いたら、ポター自身に興味はなくてもピーター・ラビット・ファンであれば必見でしょうね。湖水地方の美しい自然も堪能できそうで、けっこう期待しちゃいます。

レニー・ゼルウィガーはこの作品で、ゴールデン・グローブ賞のミュージカル・コメディ部門(???)の主演女優賞にノミネートされているので、1月15日の発表は要チェックですね。対抗馬は『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープ、『リトル・ミス・サンシャイン』のトニ・コレット、『ハサミを持って突っ走る』のアネット・ベニングら。どれも見てませんが、個性的なコメディ揃いでちょっと分が悪いかも。

こちらで予告編を見ることができます。

日本では角川ヘラルド配給で今秋公開だそうです。

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Thursday, January 04, 2007

"Glacial Period" by Nicolas De Crecy (Graphic Novel)

Glacial Period日仏漫画家によるアンソロジー "Japan" にも作品を寄せていた、ニコラ・ド・クレシーのグラフィック・ノヴェル "Période Glaciaire" の英語版 "Glacial Period" が2月に出るようです。

「氷河時代」というタイトルではありますが、舞台は大昔ではなく、数千年後の未来(ということは、これから温暖化ではなく、なぜか寒冷化が進む?!)。考古学者たちが長年雪の下に埋まってたルーヴル美術館を掘り起こすと、芸術作品がざっくざく! ところが過去の記録が失われてしまっているため、彼らには発掘した作品の意味が全然分からないんですね~。でもって、てんで勝手な解釈をしちゃうという、けっこうお馬鹿なお話のようです。う~ん、これはおもしろそうかも。

ポイントは「ルーヴル美術館・共編」となっていること。ルーヴルのお墨付本(?)なんですね。

こちらで少し中身を見ることができます。

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Tuesday, January 02, 2007

"Three Days to Never" by Tim Powers

Three Days to Never2001年に世界幻想文学大賞とIHG賞を受賞した "Declare" 後はじめての、待ちに待ったティム・パワーズの長篇 "Three Days to Never" は、期待を裏切らないおもしろさでした。

始まりは、主人公フランク・マリティの育ての親でもある祖母のシャスタ山での不可解な死。彼女の死を知らずに、数時間前の電話での約束どおり祖母の家の納屋を訪れて彼が見つけたのは、チャップリンの名前入りのセメント板と、祖母宛の謎の手紙の束、そしてピーウィーのビデオテープ。しかしそのビデオに映っていたのはタイトルとは別の古い映画で、それを見た娘ダフニーは奇怪な現象に襲われる。と、出だしから思わず引き込まれてしまうのですが、そこに現れるのがフランクが子供の頃に蒸発した父。彼がまたとても謎めいているんですね~。

そして読み進めていくうちに、どうやら祖母はアインシュタインを直接知っていたらしく、そしてなんとアインシュタインはタイムマシンを実用化していたという衝撃の事実が明らかに! さらには、チャイニーズ・シアターから取り外されて長らく行方知れずになっている、チャップリンの手形入りのセメント板は……。

過去に遡って史実や現実の世界を変えられると知れば、その危険性を知りながらも利用したくなるもの。そのタイムマシンを狙うのがイスラエルのモサドの中の超秘密組織と、ミイラ化した何者かの首を後生大事に持っている怪しげな宗教組織ヴェスパーのメンバー。彼らの中には遠くを透視できるエスパーはいるわ、他人の目を通してものを見る盲目の美女はいるわ、有体離脱するやつはいるわで、相変わらず怪しさてんこ盛りで、これでもか、これでもかと言わんばかりに楽しませてくれます。Three Days to Never

物語の中心は、この二つの組織に追われるフランクとダフニー親娘の3日間なのですが、彼らを襲う不思議な現象と次々に明らかになる史実を絡めた意外な事実の連続がこの作品の大きな魅力です(ネタバレしてはいけないので、詳しく書けないところが残念!)。

親子愛や過去を変えることの危うさについて考えさせるも、それよりなにより謎めいていて、怪しくて、ユーモラスで、文学的知識をあちこちに散りばめた、娯楽性の高いパワーズ得意の改変歴史小説でした。

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Monday, January 01, 2007

Happy New Year!

Photo_1

明けましておめでとうございます。

昨年書き込みしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました。
今年もよろしくお願いしますね~。

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