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Wednesday, November 01, 2006

Useless America, by Jim Crace

アマゾンを見るとジム・クレイスの新刊 Useless America が9月末に発売されたことになっていますが、じつはこれ、作者が書いた覚えのない幽霊本なんだそうです。一応出版予定ということで、出版社の Viking が仮の名前でデータベースに入れてたんですね。

The Pesthouse実際の新刊は出版社が Picador に変わり、来年の3月に予定されている The Pesthouse だそうです。冒頭の "This used to be America, ..." の部分がいつの間にか Useless America に化け、仮のタイトルとして流通していたらしいです。詳しい話はこちらで。

じつはかなり先の出版予定まで ISBN が取られカタログ化されるのは珍しいことではなく、たとえばティム・パワーズの Moonlight Becomes You (完全幽霊本)や、イアン・M・バンクスの SF Novel (こちらは最終的に The Algebraist というタイトルで出版)など、ファンの間ではかなり有名です。データ化された幽霊はおいそれとは消えないもんなんですね。

ちなみに、ジム・クレイスは自作の題字に架空の作家や作品の引用を使うことが多いそうですが、クレイスがでっち上げたギリシャ・ローマ時代の地理学者 Pycletius (ピクレティウス?)は、The Oxford Companion to English Literature に記載されたそうです^^)

ということでハロウィン向けに幽霊本の話題でした……って、今日はもう11月じゃないですか^^;

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Comments

この記事は、今日昼間読んでニヤニヤ笑ってしまいました。

でも、Craceみたいに自分の幽霊本を注文した作家のところに、本当に本が届いてしまったら……と考えたら、結構怖いですよね。

ジェフリー・フォードあたりの短篇ネタにどうでしょう。ワン・アイディアじゃちょっとキツイですか。

Posted by: quark | Wednesday, November 01, 2006 23:44

作家だったら誰もが考えるアイデアじゃないでしょうか^^) 自分からメッセージをもらうモチーフの変形ですよね。

そういえばジェフリイ・トマスっていう作家が Terror Incognita という作品を出してたので、ひょっとして Terror Firma という作品を書いているマシュウ・トマスという作家と親戚かどうか聞いてみたら、びっくりしてました。その存在も知らなかったそうで、いたく感激してましたね。

Posted by: a nanny mouse | Thursday, November 02, 2006 23:17

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