Serenity
アマゾンUKで、Battlestar Galactica を買おうとしたらこっちも買えって薦めるので、すごく安かったんで買ったんですが、なかなかいい出来でしたよ。
まあSF的にはめぼしいアイデアは皆無だし、物理法則を完全に無視した設定は、スターウォーズと一緒で単にSFっぽいだけだし、話の展開もお約束を積み重ねただけでなんら新しいアイデアはないんですが、個性的なキャラクタによる、印象深いシーンを手際よく連ねたスピーディーな展開は、よく練られていて最後まで飽きさせないです。
同盟世界に属さない小型宇宙艇で半端仕事をこなすセレニティの一行は、同盟に捕らえられていた妹を助け出した兄に手を貸し、二人を匿ったために、同盟の放つ凄腕の刺客の一団に追われる羽目に。この妹というのが、ある刺激により抑圧された記憶が蘇ると、周囲の人間を見境なく襲う殺戮マシーンに変身してしまうという困った設定。カンフーの達人ということで、体つきだけでなく顔まで変わってしまうんですが、まあアクションの専門家にスイッチするんで当然といえば当然で、大きな見せ場になってます。
で、徐々に記憶を取り戻す娘の口から「ミランダ」という言葉を聞いた一行は、獰猛な宇宙種族の支配する宙域にある辺境の惑星へと向かい、同盟が抹殺しようとしている秘密を目にするのですが……。
ううむ、セレニティの船長がなかなか偏屈で、かなり強引に仲間をまとめ上げてて、肉弾戦のシーンや紙一重の逃走シーンとともに、そのあたりのテンションも見所ですね。スペオペといっても、大軍どうしの戦いではなく、小鼠がいかに隙間を突くかという小気味よさがあります。船長と刺客の一騎打ちも見せ所で、全体にウェスタンのノリですね。そういう意味ではホースオペラから生まれたスペースオペラの原点へ帰った作品といえるのかも。手堅く作られたアクションものがお好きな方にはお薦めです。
もともと打ち切りになったTVドラマの Firefly からスピンオフした劇場用作品ということですので、同じセレニティのクルーが活躍する本家のほうも手を出さざるを得ませんね。う~ん、こちらももう少し安くなりませんかね~。ちなみに Serenity は日本版も出ているようです。
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