Bareback, by Kit Whitfield
イギリス生まれの人狼もののアクション・アドヴェンチャーのようなんですが、これがなかなか評判いいみたいです。
足から先に生まれると人狼になるこの世界では、人狼であることがノーマルなんですが、まれに頭から先に生まれたために変身できない人間も存在し、「ベアバック」と呼ばれてます。ベアバックの主な仕事は、満月の夜にほとんどの住民が狼となり自宅に閉じこもっているときに、迷い出た危険な狼たちを取り締まること。ベアバックのヒロイン、ローラは、満月の夜に友人を殺されてしまい、その捜査をすることになりますが、なんせ世界が世界だけに、かなり危ないことになりそうです。
この作品、アメリカでは Benighted とタイトルを変えて同時出版されてますが、Bareback というのは米語ではあからさまな印象があるんでしょうか。Bewitched に引っ掛けたんでしょうけど、なんかロマンス風の響きがするタイトルですね。
ホラーとファンタジイとミステリが同居するクロスジャンル作品ということで、作者のキット・ウィットフィールドによるジャンル分けのそぐわない作品10選がガーディアンに掲載されてますけど、トニ・モリソンやカポーティからアトウッド、スザンナ・クラーク、ドナ・タートにアイラ・レヴィンと、なかなか面白そうな選択で、ひょっとすると作者自身もかなりの書き手なのかも。ミッシェル・フェイバーの『アンダー・ザ・スキン』が選ばれてるのもうれしいですね。
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