The Dust of Retreat, by Margot & the Nuclear So and So's
"Skeleton Key" というメランコリックな曲が妙に耳に残り、フル・レングスのCDにしてはすごく安かったのでつい買っちゃったんですが、これが大正解でした。いかにもインディ・ロックというようなストレートな作りですが、翳りを帯びたしっとりとしたメロディが全編を貫いています。折に触れノスタルジックな響きも顔を出しますけど、泣きに入る一歩手前で止めているバランスのよさがいいですね。
女性1人を含む8人編成の大所帯ということで、Arcade Fire や Broken Social Scene のような複雑な音作りなのかと思いきや、部分的に弦やブラス、複数のパーカッションが効果的に使われている程度で、基本は音を重ねないシンプルな演奏ですね。普通の構成のバンドのレコーディング用にスタジオ・ミュージシャンが追加されたような印象。ライヴの時にはかなり手持ち無沙汰なプレーヤもいるんじゃないでしょうか。
ということで、Death Cab for Cutie や Postal Service、The Shins あたりに近い感じですかね。というか、わたしにはこのあたりの音、まだあんまり区別つかないんですけど^^; ま、インディのメインストリームということで。しかし、"Skeleton Key" の冒頭の弦の音はビオラかチェロでしょうか。さだまさしあたりが弾いていそうな妙に日本的なメロディ・ラインですけど。
この "Quiet As a Mouse" っていうビデオ、Arcade Fire の "Laika" を意識したみたいなヘンテコなアニメですけど、悪いクロネコ軍団に蹂躙された平和なネズミ王国が最後まで報われないのは許せませんね。パート2の逆襲編とかないのかな~?
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Comments
サンプル音を聴いたかぎりでは、ホントにこんな大勢いるとは信じられないですね。譜面めくり専門の人とかいないですか? アート専門の人とか。
ねずみのビデオは何度見ても泣けます~。ヘタウマな絵が、またいいんですよね。いつのまにかねずみ算式に増えた子供たちが、どっかで復讐の機会を狙ってたりして?
Posted by: Lilith | Thursday, July 27, 2006 22:04