"Aum Shinrika: A Chinese Mystery"
故あってこの一週間というものAmazon.comを利用しっぱなしでおりましたおかげで、色々と面白い本、変な本を目撃することができたんですが、きわめつけに不思議だったのがこれでした。まずはご覧ください。
Press-Tige Publishingという聞きなれない出版社からでたこの本のタイトルは"Aum Shinrika: A Chinese Mystery"。んんっ?、Shinrika??? 表紙の写真を見てもらえばわかりますように本当のタイトルは"Japan's Unholy Sect"でして、下の方には"Aum Shinrikyo"とありますね。そう、これはオウム真理教を扱った本なのです。
"Editorial Review"によると、この本はある一家が殺されたことをきっかけに、子供たちと大人たちが殺しあうミステリーだそうで、見事犯人を言い当てた人には出版社から100ドルが進呈されるんだとか。んんっ? 例の弁護士一家失踪事件のことのようですが、何だかおかしな感じですねぇ。
と、思っていたら、"Customer Reviews"で、なんと作者のRei Kimura本人からの反論が……。この本はミステリーなどではなく、オウム真理教のサリンガス事件を扱った実録であって、ましてやChinese Mysteryなどではないというのです。確かに、Rei Kimuraという人は、この本がでた1年後に"Aum Shinrikyo: Japan's Unholy Sect"という本をBook Surge Publishingというところから出していて、こちらの"Editorial Review"を読むと、真面目なノンフィクションであることがよくわかります。
扱っている対象が対象なだけに、あまりにいいかげんな出版社の姿勢に憤りを感じずにはいられないのですが、調べてみるとこのPress-Tige Publishinというのは、自費出版という名目で多額の金をまきあげておいて、実際は出版しないという典型的な詐欺商売で有名だったようです。去年の十二月にクレジット・カードの詐欺で逮捕されたのも自業自得でしょう。
本の中身に興味がある方は、Book Surge Publishingの方を購入してくださいね。
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Comments
quark さん、久しぶりに登場と思ったらヘンなものを引っ張り出して^^;
ううむ、最初の出版社がひどかったんで、別の出版社から出しなおしたみたいですね。あるいはもともと出版されなかったのかも。
Cherie Priest の Four and Twenty Blackbirds も、最初の出版社はお金を取るだけのひどいところだったらしいです(こちらの版も手に入れましたけど^^)。あきらめてウェブで公開してたら、コミックの Warren Ellis が後押ししてくれて、大手のエディタの目に止まり幸運を射止めたとのこと……。ううむ、別の本の話になっちゃいました。
本の詐欺といえば、昔 House of Leaves で引っかかって、Amazon 経由だったんで事なきを得た経緯があるんですが、その詐欺師の本屋とこの間あるメーリング・リストででっくわしてしまいました。のうのうと顔を出しているんですよね > John W. Anderson。う、これも別の話でした^^;
Posted by: a nanny mouse | Sunday, June 18, 2006 at 00:21