Atomik Aztex, by Sesshu Foster
去年出た本だそうですが、インパクトが強そうなのにチェックが洩れてましたね。ジャンルの世界では話題に上がらなかったということがあるんですが、かなりアブなそう。
多重世界という設定で、メインはスペインの侵略に打ち勝ったアズテックが全世界を支配しているタイムラインということで、奴隷の心臓を取り出して神に捧げることが原動力となった社会だそうです。この世界でアズテックの戦士として活躍する主人公は、別のタイムラインではしがない屠殺業者として働く身で、なにやらハル・ダンカンの Vellum のような、アヴァタによる重層的な物語が展開するようです。
とはいえ作者によれば、この本にプロットを探そうとする読者はハック・フィンを読めということだそうなので、たしかにジャンル的な冒険ものの感じではなさそうですね。バロウズ(エドガーじゃないほう)やイシュメイル・リード、ケルアックなんかが引き合いに出されてますし、作者は詩人ということで、文体もかなりいじったものとのこと。まあ Believer マガジンの Believer Book Award の今年の受賞作品というあたりで、雰囲気はだいたい想像つきそうです。
作者は日系人のようですので、"Sesshu" はやっぱり「雪舟」なんでしょうか^^)
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Comments
水墨画の雪舟よりも早川雪舟かも。
Posted by: Lilith | Sunday, April 02, 2006 at 21:34
そうか、それだったらけっして変わった名前ってわけではないんですね。
Posted by: a nanny mouse | Sunday, April 02, 2006 at 21:40
あれ? この本、絶対 quark さんが反応すると思ってたのに、ヘンですね。鬼畜本みたいですし。
Posted by: a nanny mouse | Monday, April 03, 2006 at 23:06
作者のブログとかのぞいてみたんですけど、何だかわからなーい(@岡本太郎)感じで、正体がつかめません。
とにかく日系二世の母と、白人の父の間に生まれ、ネイティブ・アメリカンに混じって育ったらしいです。名前の由来などは、一切触れられてませんでした。
ここだけの話ですが、実はわたくし、マヤ・アステカ/ネイティブアメリカン系の神話体系は、ちょっと苦手なんです。何故なんでしょうねぇ。「アメリカン・ヒーローのピンチを、インディアンの古老の叡知が救う」的なステレオ・タイプを見すぎたせいでしょうか。
ということで、とりあえずパスしたいんですけど。
Posted by: quark | Monday, April 03, 2006 at 23:29
おや、quark さんにも苦手がありましたか。
ということは、quark さんを退治するときには、Quetzalcoatl とか Tlahuizcalpantecuhtli とか Acuecucyoticihuati とか唱えたらいいんですね^^)
Posted by: a nanny mouse | Tuesday, April 04, 2006 at 23:18