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Friday, March 31, 2006

Silent Shout, by The Knife

エレクトロニカというかシンセ・ポップというか、リズム・ボックスをベースにしたダンス・チューンは基本的に好みではないんですが、ナイフっていうスウェーデンの兄妹デュオ、くせになるんですよね。

Silent ShoutWhite Stripes とか The Fiery Furnaces とか、兄妹(姉弟?)バンドって不思議とアクが強いものが目に付きますけど、このナイフも、芯にポップなものを残しながらもとってもネクラです。とはいえ、救いようのない暗さではなく、ちょっとユーモラスで温かい暗さとでもいいましょうか。

前作の Deep Cuts からのシングル "Heartbeats" を、同郷のシンガー、ホセ・ゴンザレス(まるっきりスペイン系の名前ですけど、生まれも育ちもスウェーデンだそうです)がカバーしてかなり売れたので、ナイフの二人もキャッチーなポップ路線で売り出すという手もあったと思うんですが、この兄妹、やっぱりヘン。新作の Silent Shout では、ますます趣味に走った暗い方向へ行っちゃってますね。いやまあいよいよ研ぎ澄まされて奥行きを増した音作りがなんともいいんですが。ほんと、かなりの名盤です。

Deep Cutsプロモーションのサイトではタイトル・トラックのヘンテコなビデオ・クリップが見られるだけでなく、音質は落としてありますけど、全曲のストリーミングが提供されてます。ちょっと懐かしいヨーロッパふうのメロディの "Marble House" なんて、かなりの名曲じゃないでしょうか。スウェーデン訛りのひしゃげた感じの英語のヴォーカルもなかなか魅力的です。

もう少し明るいほうが好みという方は、前作の Deep Cuts からどうぞ。こちらのほうが全般にポップな曲が多いです。このイギリス盤には、ビデオ・クリップと胡散臭い「ナイフ発見秘話」の短編映画が入った DVD がついてますので、とってもお得です(ただし PAL ですけど)。う~ん、日本盤が出てないのがなんとも不思議。

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Thursday, March 30, 2006

The Weight of Numbers, by Simon Ings

The Weight of Numbersなにやら本命っぽい作品を発見しました。

作者のサイモン・イングズはイギリスのポスト・サイバーパンクの書き手として知られた人ですが(かなり面白いらしいんですけど、例によって積んであります)、今回の作品はメインストリームの力作のようですね。とはいえ、世界各地を舞台に第2次大戦から現代に至るいくつものストーリーラインを、数学的に解き明かされた人間の関係性で結び付けたという、あらすじを読んだだけではどんな作品なのか皆目見当がつかない感じです。

まあヴォネガットやディック、ピンチョンにデ・リーロなんかが引き合いに出されてますので、quark さん向けの作品であることは間違いなさそうですけど^^) デイヴィッド・ミッチェルの Cloud Atlas ふうという評もありますが、いくつものエピソードを単なる因果関係に還元せず、泳がせることで時代を描くのが目的のようですので、むしろ Ghostwritten のほうに近いのかも。

最近はこの手の因果関係のないエピソードを並存させ、イメージやテーマ、プロットの対比で共鳴させて、作者の様々な興味の対象を自由に盛り込んで、ホリスティックに時代を描写していくタイプの作品が多いですね。たしかに対象に忠実であろうとすればするほど、ひとつの切り口ですべてを語ろうというのは無理ですもんね。物語も cause and effect から resonance の時代に変わったのかも……って、なにをいまさらかもしれませんが。

ともかくこの作品、イギリスのメディアでは色々なところで取り上げられてますので、かなり期待です。

この作品のエピソードのひとつに、58人の難民を死なせてしまう密航斡旋業者が出てくるようなんですが、これって実際に 2000年にほんとうに起きた事件なんですね。「英辞郎」の "trafficker" の用例にも出てきますが、ここにある日本語訳、まるで絵に描いたような誤訳になってます:

A people trafficker has been sentenced to six years' jail after 58 people he tried to smuggle into Britain were found dead.
58人をイギリスに密航させようとしたことによって禁固6年を宣告されていた密航あっせん者が死体となって発見された。

ううむ、これではまるで陰謀もののミステリの冒頭部分じゃないですか^^;

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'The Second Coming of Charles Darwin' by James Morrow

Kame_1 Amazon.comから、ジェイムズ・モロウの短篇のお知らせが来たので買ってみました。
Amazon Shortsで購入するのは初めてですが、49セントってのは安い!感激!
他には、あんまり目ぼしいのはなさそうですけど……。

実はモロウをまともに読んだのは初めてなんですが、Lilithさんのレヴューから察しますに、典型的にモロウらしい作品なのではないかと思います。

近未来の教会関係者が、無神論者どもが信奉する進化論に業を煮やして馬鹿なことを思いつきます。ビーグル号に乗ったダーウィンが到着する前のガラパゴス諸島にタイムラベルして生態系を無茶苦茶にしてしまえば、進化論は誕生しなかったに違いないぞと。そうして生み出されたのが本編の語り手である人造ゾウガメのオマール。教会カルトの若者と共に1835年のガラパゴス諸島に降り立った亀は、ナノテク・マシーンを駆使して、ダーウィンの霊感源となった島の固有種を次々と単一種に変換していくのだが……

という感じで展開する、何というかバカSFなんですけど、ラストには宗教的エピファニーにも似たオチが用意されていて、moralisiticとかsatiricalと評されることの多いモロウらしさが色濃く出ておりました。
しかし、はっきり言って私は、こういうオチは嫌いです。恩田陸の『蒲公英草紙』にも同じような感想を抱いたので、きわめて個人的な趣向の問題だというのは承知してるんですが、物語の最後に奇跡を持ってきてすべてを解決してしまうというのは卑怯に感じてしまうんです。神の横暴に怒りを感じるのと同様に、作者の横暴に怒りを感じます。まあ、でも……作品として完成度が高いのはわかってるんですけどね。

気になったこと①
Amazon Shortsで購入したこの短篇はPDFファイルでダウンロードできるんですけど、普通ならイタリック体になってる部分が、下線で表示されてます。別にタイプ原稿を装ってるわけでもなんでもないわけで、なんでわざわざこうなってるのか不思議です。

気になったこと②
完全に人工的に作られた語り手の亀のことを、モロウは「サイボーグ」と呼んでます。しかし、みなさんご存知の通り、サイボーグというのは人工的なパーツで強化された人間ないしは生物のことであって、完全な人工物のことをサイボーグと称することはありません。SFの伝統のなかでもなかったはずです。モロウともあろう人がそれをご存知ないとは思えないのですが、ひょっとして最近はその辺の定義が曖昧になってるんでしょうかね???

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Tuesday, March 28, 2006

"In The Forest Of Forgetting" by Theodora Goss

In The Forest Of Forgetting2004年に Science Fiction Poetry Association が選ぶリースリング賞長編詩部門を "Octavia Is Lost in the Hall of Masks" が受賞、2005年の世界幻想文学大賞の短篇部門に "The Wings of Meister Wilhelm" がノミネートされたシオドラ・ゴスの初短編集ということで、ちょっと期待です。

彼女の短篇のうち "Pip and the Fairies"、"The Rapid Advance of Sorrow"、"Sleeping with Bears" がオンラインで読めます。

詩も "The Bear's Daughter" と、赤頭巾から着想を得た "What Her Mother Said" が読めます。

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Sunday, March 26, 2006

Struwwelpeter and Other Disturbing Tales for Human Beings, by Bob Staake

Struwwelpeter and Other Disturbing Tales for Human Beings以前にも『もじゃもじゃペーター』の現代版の紹介をしましたが、また新しい絵本が登場しました。ううむ、これはグロテスクというよりはかなりかわいいんでは。

こちらのサイトでは一部のエピソードがフルにチェックできます(途中悲鳴が上がるのでお気をつけて)。まあかわいらしくコミカルにまとめられてしまって、原作にあったシュールな暗い笑いが薄められているような気もしますけど、まるっきり印象が違うというところがなかなかよろしいのではないでしょうか。

作者のボブ・スタークっていうのはかなりポピュラーなのかな。いままでも色々なところでお目にかかったような感じがしますね。

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Wednesday, March 22, 2006

The Poetry Archive

というわけで(?)偶然見つけた The Poetry Archive。英国の詩人たちが自ら詩を読んでくれるという、うれしいサイト。例えば、過去にウィットブレッド賞を取った Paul Farley なんかもありますよ~(←なぜか詩集を持ってる私)

現代だけでなく、過去の詩人たちの朗読を集めた Historic Recordings のコーナーもあって、ブラウニングやキプリングなんかの詩も聴くことができます。これからもまだまだ増やして充実させていくようなので楽しみですね。

で、なによりうれしいのが、音声だけでなくちゃんとテキストも置かれていること。私みたいに聞き取りに自信のない人も気軽に聴けますね。ははは……。

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"Orange Pear Apple Bear" by Emily Gravett

Orange Pear Apple Bearく~~~っ。またまたやってくれました!

"Wolves" はあちこち仕掛けがあって、それを見つける楽しさがあったんですが、こちらは大胆不敵なシンプルさ! それでいて思わず「ぷっ」って笑っちゃうんですよね。

いやもう、すごいです。参りました。でも人によっては怒るかも~。

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Tuesday, March 21, 2006

The Little Willies

The Little Williesノラ・ジョーンズを中心としたジャズ・ミュージシャンによる話題のカントリー・ミュージックのアルバムです。リラックスしたノリのよさがなかなかですね。リトル・ウィリーズというだけあって、ウィリー・ネルソンやクリス・クリストファスンなんかのカバーが中心になってます。

まあノラ・ジョーンズのヴォーカルがメインの売りなんでしょうけど、もうひとりヴォーカルを取っているリチャード・ジュリアンっていう人が、線の細い気弱なタッチの青年という雰囲気でちょっといいです。

東芝EMI の公式サイトでヴィデオ・クリップや一部の曲のサンプリングができますが、こちらのカナダのサイトでは全曲フルにストリーミングされてますので、BGM にいかがでしょう。

購入される場合は、国内盤も含めてコピー・コントロールされてる場合が多いようですのでお気をつけて。アマゾンの輸入盤はどうなのか不明ですが、HMV のこちらのエディションは大丈夫でした。

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Patrick's Alphabet, by Michael Symmons Roberts

Patrick's Alphabetティーンエイジャーのカップルの死体が乗った車が発見され、現場には赤いペンキで記された「A」の文字が残されていた。交通事故や犯罪現場の撮影を専門とするフォトグラファーの主人公は、犯人と目される行方不明の少年を追って、街の各所に現れ始めたアルファベットの落書きの謎を探る……。

なにやら暗そうなシリアル・キラーものの雰囲気ですが、ウィットブレッドを受賞した詩人の最初の長編小説とのことで、どうも普通のミステリではなさそうです。タイトルにある「パトリック」は 3/17 の St. Patrick's Day と関係があるんでしょうか。いやまあそのせいでタイトルに目が行ったんですけど。

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Sunday, March 19, 2006

2006 Lulu Blooker Prize Short-List

Four and Twenty BlackbirdsLulu Blooker Blog で今年の Lulu Blooker Prize のショートリストが発表されてます。え、Lulu Blooker Prize をご存じない? じつはわたしも初めて知りました。いかにもな名前ですが、単に Booker のパロディというわけではなくて、ブログから生まれた本 blook (blog+book) に対する賞ということのようです。plog (printed blog?) という呼び方もあるみたいですね。

ということで、ノンフィクション/フィクション/コミックの3部門で候補作が挙がっていますが、なかなか馬鹿に出来ない作品が選ばれてます(まあ考えてみれば、ダニエレブスキーの『紙葉の家』だって元々はウェブ出身でしたよね)。ノンフィクション部門の Belle de Hour はロンドンのコール・ガールの日常をフランクに綴ったものということで、かなり話題になりました。まあ実際は作者も含めてフィクションらしいですけど。

Gus Openshaw's Whale-Killing Journalフィクション部門では Cherie Priest の Four and Twenty Blackbirds は読みましたが、南部を舞台にしたホラーということではかなりの傑作で、デビュー作でこれだけ書けるとは今後が楽しみですね。もうひとつ Keith Thomson の Gus Openshaw's Whale-Killing Journal もかなり面白そう。妻と子供と右腕を飲み込んで逃げたクジラを追う話ということですが、いまホットな文芸書の出版社 MacAdam/Cage から出ているというだけでも期待できそうです。

コミック部門ではこの Dinosaur Comics が有名ですよね。表情のない恐竜のキャラクタで下世話なネタをやっているというアンバランスがなんとも。こちらの The Dada Alphabet っていうのも面白そうかも。

主催者の Lulu っていうのが自費出版社ということで、まあ半分セルフ・プロモーション的なところがありますが、審査委員長をウェブ界の大御所/元祖ブロッガのコリイ・ドクトロウが務めてたり、今後もちょっと気になる賞になりそうです。受賞作の発表は 4/3 とのこと。

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Saturday, March 18, 2006

"Eisenheim the Illusionist" by Steven Millhauser Premiered at the Sundance Film Festival

The Barnum Museumこれまたちょっとタイミングがずれてしまいましたが(ま、時差ってことで)、映画で世紀末ロンドンとウィーンの奇術師対決です。

以前お知らせしたクリストファー・プリーストの『奇術師』は1月にクランクインしたばかりですが、スティーヴン・ミルハウザーの短篇『幻影師、アイゼンハイム』の映画のほうは既に完成して、サンダンス映画祭でプレミア公開されたようです。監督はニール・バーガー、主人公のアイバーナム博物館ゼンハイムはエドワード・ノートンが演じます。

variety.com で、ちょこっと映像が見れます。フランツ・ヨーゼフの肖像画がわざとらしく置かれてますが、雰囲気はいい感じですね。

本のほうはすごく好きだったので、絶対観たいです。まだお読みでない方は、『バーナム博物館The Barnum Museum)』に入ってますので、ぜひぜひ。

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Thursday, March 16, 2006

Pi Day

ちょっとタイミングを逸してしまいましたが(というか、後から知ったんですが)、3/14 はパイの日だったんですね。いえ、食べるパイではなくて 3.14159……の円周率のほうです。

ウィキペディアによれば、カナダのウォータルー大学(ワーテルローのほうが正しいんだろうか)で始めた半分遊びの記念日のようですが、けっこういろいろなところで楽しんでいるみたいですね。パイとパイナップルを食べてピーニャ・コラーダを飲み、ケイト・ブッシュのパイの歌を聴いて、アロノフスキーのパイを見るのが正しい祝い方だとか……って、これは嘘でしょう^^; う、四角のパイで pie are squared (πr2)だって。ひょっとするとこの間のパイで出来たパイの本はこの日のために焼かれたんでしょうか。

ということで、ケイト・ブッシュのアルバム Aerial に入っている Pi という曲をチェックしてみましたが、う、まじに円周率を歌ってます^^; 数に取り付かれた男に対するラヴ・ソングみたいですが、 "... he must put a number to it." なんて、なんだ、ただの駄洒落に落としてます。やっぱり趣味悪~。

ちなみに、今年は円周率に初めてπの文字が充てられてちょうど 300年目に当たる記念すべき年だそうです。

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The New Cars vs DEVO 2.0

The New Cars昔のロック/ポップス・ファンには懐かしいカーズですが、メンバー2人が中心となって 3/14 に復活コンサートを行ったそうです。ただし、肝心のリック・オケイセックには声をかけたものの断られて、どこがカーズなんだという感じもしないでもないですが、代わりにリード・ヴォーカルを取ったのは、なんと、トッド・ラングレン! 相変わらず器用ななんでも屋をやってるんですね~。

ということで、名前も The New Cars に衣替えしたバンドですが、音のほうはオフィシャルサイト(右上の Jukebox をクリック)や myspace で一部聴けますが、う~ん、やっぱりトッド・ラングレンぽいかも<リック・オケイセックよりうまい(笑) までも、新車というよりはヴィンテージ・カーですかね。とはいえ、5月にはブロンディのUSツアーに合流して全米各地を回るということで、かなり本気のようです。

しかしまあブロンディも現役だったんですね。昔のバンドのメンバーとごたごたもあるそうですし、これが最後のツアーのようです。驚くなかれデビー・ハリーのおばちゃんも60歳とのことで、当時からけっこう年いってたんですね。う~ん、デビーが引退したら、リード・ヴォーカルはやっぱりトッド・ラングレンが取るんでしょうか^^)

DEVO 2.0一方、おじいさんバンドとは対照的に、同じころに登場した DEVO は着実に退化を続け、お子様バンド DEVO 2.0 へとヴァージョン・アップを遂げていました。2人ばかり性転換してたりなんかして^^;

奇しくも同じ 3/14 に発売されたニュー・アルバムでは、なんともかわいい子供たちによるカバーが聴けます。どうも演奏のほうは本人たちがやってるようですけど。子供相手のあくどい商売にはなんにでも手を出すディズニーの企画だそうで、こちらのリンクではたっぷりビデオ・クリップが楽しめます(というか、音だけ聴いてもあんまり面白くないですよね)。う~ん、この勝負、親の世代と次の世代の二つをターゲットにした DEVO の勝ちかも(笑) まじ、かわいいです。

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Tuesday, March 14, 2006

"Working for Diaghilev" by Sjeng Scheijen (Editor)

Working for Diaghilev涎が垂れそうに欲しいです。

20世紀初頭、バレエ・リュスを主宰するディアギレフのもとには、様々な分野のアーティストが集まり、協働して画期的で斬新な作品をいくつも創りました。その絵画、舞台装置、コスチュームなどを集めて2004年11月から2005年3月までオランダで催された美術展 "Working for Diaghilev" が、そのままカラー200頁、白黒40頁の豪華本になって昨年出版されたようです。

別のところでちょこっと書いたのですが、むかしセゾン美術館でやった『ディアギレフのバレエ・リュス展』のカタログもとても充実していて感涙ものなのですが、カラーは200頁はないし、今回初めて揃って出展されたプライベート・コレクションもあると聞くと、やっぱり見てみたいですね~。でも高いですね~~。

3年後の2009年は、バレエ・リュス誕生100周年!

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Sunday, March 12, 2006

"The Helmet of Horror: The Myth of Theseus and the Minotaur" (The Myths IV) by Victor Pelevin, Andrew Bromfield (Translator)

The Helmet of Horror世界の神話シリーズ4人目は、『虫の生活』『青い火影』の邦訳があるロシアのヴィクトル・ペレーヴィンです。彼が選んだのは、ギリシャ神話のテセウスとミノタウロスの物語。とは言っても、アリアドネから渡された糸玉を持って迷宮に入り、牛頭人身のミノタウロスを殺したのち、糸を辿って無事迷宮から脱出した英雄テセウスの物語とはかなり違います。

ギリシャ神話のエピソードから、難問を解く方法を「アリアドネの糸」と言いますが、この作品の Ariadne's Thread はチャットルームで彼女が始めたスレッド。それはこんなふうに始まります。

I shall construct a labyrinth in which I can lose myself, together with anyone who tries to find me -- who said this and about what?

このアリアドネのスレッドで行われたチャットの記録がひとつの作品になっているという、ちょっと変わった形式の物語です。

最終的な参加者は、Ariadne、Organizm(-:、Romeo-y-Cohiba、Nutscracker、Monstradamus、IsoldA、UGLI 666、Sartrik の、見ず知らずの男女合計8名。チャットをしていくうちに、全員が同じようなホテルの部屋にいること、どうやってそこに行き着いたのか誰も記憶がないことなどが分かっていきます。スレッドを始めたアリアドネ自身、夢の中で聞いた言葉を忘れないように書き留めただけで、他の人たちも無意識のうちにチャットに参加していました。そして、ハンドルが自動的に割り当てられたものであったり、名前や出身地や職業など個人を特定するような情報は伏せ字になってしまったり、お腹が空いたと書けば食べ物が出てきたり、このチャットが誰かの監視下に置かれていることが歴然としていきます。

この謎を解くため、アリアドネが直前に見た夢について語ります。彼女は、ふたりの小人を従えた背の高い男を見かけるのですが、小人によると男の名前はアステリスクで、神をも凌ぐ存在とのこと。彼の頭は牛頭のような形をした、内部が複雑な機構のヘルメット(注:被っているのではなく、頭自体がヘルメット)で、これがタイトルになっている「The Helmet of Horror」です。

彼らは同じような部屋にいながら、ドアを開けるとそれぞれが違う迷路に出て、各人がそこで不思議な体験をします。そしてお互い会うこともままならないまま、チャットが続いていきます。

彼らを救うテセウスは現れるのか、それともこの中の誰かがテセウスなのか? 過去・現在・未来に関する特殊な機構を持つ謎のヘルメットは一体何を意味しているのか? アステリスクの目的は? 閉塞状態の中でそんなことを語り合う彼らのチャットを通して、シュールでちょっと哲学的な雰囲気を味わえる、ミノタウロスとラビリンスのもうひとつの物語でした。

この翻訳はまだ出てなくて、角川の神話シリーズ専用サイトを見ても予定とかも書いてないですね~。

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Friday, March 10, 2006

"Grand Solo for Anton" by Herbert Rosendorfer

grand_solo_for_anton ドイツの作家ヘルベルト・ローゼンドルファーの "Großes Solo für Anton" の英訳 "Grand Solo for Anton" が4月に Dedalus Books から出版されます。マラルメの The ultimate aim of the world is a book を題辞とするこの本、オリジナルのドイツ語版は1976年に出た古い作品なのですが、ちょっとおもしろそうです。

アントン・Lはある朝目覚めると、どうやら自分が世界でただ一人の人間になってしまったらしいことに気づいていきます。じゃあ他の人たちはどうしちゃったかと言うと、衣類は残されているので、文字通り蒸発しちゃったみたいですね。そして「THE BOOK」というあらゆる知識letters_back_to_ancient_chinaが詰まった究極の本を見つけるのですが、それを読むと……。

なんと、神学的哲学的問答をする相手がすごいんです!

詳細とサンプルは Dedaus Books で。

これまたちょっとヘンテコっぽい "Letters Back to Ancient China" のリプリントも最近出たばかりのようですね。

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"Hidden Camera" by Zoran Zivkovic

camera 2003年の世界幻想文学大賞でノヴェラ部門受賞を果たしたセルビア人作家Zoran Zivkovicの新刊です。ヴァーンダーミアのサイトでも何度か扱われていたので、名前だけならご存知の方も多いのはないでしょうか。発行は例のDalky Archiveです。

葬儀屋で働く主人公は、そろそろ引退を考える年齢だというのにいまだ独身。楽しみといっては、ペットの熱帯魚を眺めるだけという男。そんな彼が謎めいた招待状に誘われるまま特別上映会なるものに出かけてみると、観客は謎の美女と自分の二人だけ。しかもスクリーンに映し出されたのは、昼休みに公園で本を読んでいる自分の姿ではないか! 隠しカメラが仕掛けられていたに違いない。たちの悪いテレビ番組の仕業だろうか。しかし、あの角度から考えて、カメラを隠す場所などないはずなのだが……。そんな思いを断ち切るように、場内は暗転。ようやく明かりがついたと思ったら謎の美女は消えており、自分一人が取り残されている。しかも、隣の席には次なる招待状が……。

基本となるパターンは同じで、次から次へと襲いかかる不条理な状況に、主人公は翻弄されまくる。真夜中の動物園、しかも猿の檻のなかで繰り広げられる演奏会、下水道をボートでめぐる暗夜行路、信じがたい速度で上昇しつづけるエレベーター、等等等。
映画館のガードマンをしていた男は、次は運転手として登場し、さらにはプロ級の腕前のピアノ奏者、レストランの給仕、ボートの漕ぎ手と、次々と姿を変えて現われる。謎の美女もまた、変幻自在に姿を変えて、主人公の前に現われては消えていく。一体、彼らは何者なのか?何の目的で、こんな隠しカメラのショーを続けているのか?

……という感じなのですが、正直言ってハズレでした。Zivkovicの興味というのは、突然降りかかってくる不条理を、そのまま描くことにあるようで、合理的な説明というものが一切ありません。ただただ不条理な状況というものが提示されつづけるわけです。好みの問題もあるとは思いますが、あまりに小説として未熟な印象を抱かざるをえませんでした。世界文学が何十年か前に経験した通過点を、もう一度繰り返しているような気がします。
一応擁護しときますと、一つは翻訳の問題があって、シンプルすぎる英語の翻訳では文彩の部分が完全に抜け落ちてしまっている可能性があります。もう一つは、この作家は基本的に短篇向けの人ではないかということで、"Leviathan Three"に掲載されていた連作短篇は結構楽しめた記憶があります。同じパターンの不条理譚を繰り返し読むことを厭わない方にだけお薦めしたい傑作です(@吉野仁)。

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Tuesday, March 07, 2006

Big Nay to the New York Times' New SF Reviewer

ベテランの Gary Jonas に代わって登場したNYタイムズの新しいSFレヴュア、David Itzkoff に対し、あちこちで非難の声が上がってます。

Counting Heads内容は、デイヴィッド・マルセクの新作 Counting Heads の紹介をしながら、最近のSFはジャーゴンだらけで、一般読者ではとてもついて行けない geek 向けの作品ばかりだと嘆く、取り立ててどうというものではないんですが、イツコフのスタンスと資質が問題視されているようですね。SFを紹介していこうとする者が、一般読者が漠然と抱いている科学に対する苦手意識や不安を煽ってどうするのかという点と、そもそもSFを無神経に "Sci-Fi" と呼び、なんの工夫もない定番の古典ばかりを愛読書として並べているあたりで、どうも門外漢じゃないかという評価が定着しつつあるようです。

まあねえ、こういうリストの中に、面白いけどSFとしてはあまり見るべきもののないレセムの Gun, With Occasional Music を入れたり、ファンだったらまず選ばない、ディックの作品ではほぼ唯一小説の体をなしている The Man in the High Castle を選んだりとかなりズレてますし、ミエヴィルの作品をほとんど読んでないんじゃ、SF/ファンタジイのレヴュアとしては落第とみなされても不思議はないですね。

まあまだ初めてのレヴュウで、もともとのSFの読者よりは、一般読者を懐柔しながら取り込んでいこうというスタンスでしょうから、しばらく様子を見守ってみるべきだとは思いますけど、なかなか先行きの暗い船出のようです。Dummkopf なんてあだ名がつかなきゃいいんですけど。

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Monday, March 06, 2006

"The Wright 3" by Blue Balliett, Brett Helquist(Illustrator)

The Wright 3"Chasing Vermeer"(フェルメールの暗号)は児童書ながら、大人も別のレベルで楽しめるとても良い作品だったのですが、コールダーとペトラの小学生コンビが再び謎解きに挑戦するのがこの "The Wright 3"。

タイトルの「ライト」は建築家のフランク・ロイド・ライトで、彼が残していた謎の暗号を解くのがメインプロット。ところがそれだけでなく、H・G・ウェルズの『透明人間』とかフィボナッチとかも関係してくるみたいです。今回もまた子供たちを楽しませながら各方面への興味を引き出す、知育的な側面のあるミステリに仕上がっているようですね。

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Sunday, March 05, 2006

Books2Eat

Book of PiBooks2Eat という食べられる本のフェスティバルが毎年4月1日に開かれてるそうです。世界各地で行った展示会をウェブでまとめているようで、手にとって食べられないのが残念です。

過去の展示会のギャラリーを見てみると、それほど厳密に本という形にこだわったものではなくて、単なる輪郭だけ使ったものとか、特定の本の一場面を題材にしたものとか、かなり自由に処理しているようです。それだけにバラエティに富んでいて楽しいですね(Readers Digest だって^^)。だれでも参加できるみたいですので、腕自慢の方は今年のフェスティバルに向けて腕を振るってみてはいかがでしょうか。えー、わたしは食べるの……いえ、読むの専門です。Three Men in a Boat

ただしこのサイト、webstats4u っていうたちの悪いカウンタを使ってて、へんなポップアップが出ますのでお気をつけて。

お、この間抜けな三人組はどこかで見かけた記憶が……。

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"Captain Arsenio: Invention and (Mis) Adventures in Flight" by Pablo Bernasconi

Captain Arsenio: Invention and (Mis) Adventures in Flightくくく……、ひ~、おかしい~~~。というわけで、"The Wizard, The Ugly, And The Book Of Shame" のパブロ・ベルナスコーニのもうひとつの絵本 "Captain Arsenio: Invention and (Mis) Adventures in Flight"、安売り店に注文したら在庫切れで待たされたのですが、やっと届いたので今読みました。

空を飛ぶことは昔からの人類の夢。1782年、パタゴニアに住む機械いじりが大好きなチーズ職人アルセニオも、人類初の飛行を目指しました。そしてなんと(!)彼の18ものプロジェクトが克明に記録された貴重な飛行日誌が発見されたんです。この絵本ではそのうちの6つが紹介されています(一番終わりには、18全部がどんなのか一覧できるようになってます)。

カナリアの群れをつないだり、バネの力を利用したり、回し車のハムスターを動力に使ったり、それぞれがめちゃくちゃお馬鹿で楽しいんです。でもその気持ちとっても分かるんですよね~。計画の段階では自信満々。それなのに……。当の飛行実験(失敗)の様子がそれぞれ秒刻み分刻みでユーモアたっぷりに描写されていて、そのギャップが笑えます。

そして一番最後のページ、果たして彼の実験は成功したのかどうか……ここのところがすごくいいんですよ~。

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Saturday, March 04, 2006

"The Yellow Wall-Paper", by Charlotte Perkins Gilman

Charlotte Perkins Gilmanナオミ・ミッチスンの話題で、アメリカの女性活動家の一人、シャーロット・パーキンス・ギルマンの短編を思い出しました。

"The Yellow Wall-Paper" という、閉じ込められた部屋の黄色の壁紙に恐怖を掻き立てられる女性を描いた、19世紀末のホラーの一編とも抑圧された女性の叫びとも取れる自伝的な短編ですが、シャーリー・ジャクスンの先駆ともいえるようなかなり異様な作品です。

知り合いによると、黄色が臭いに転化された共感覚を扱ったものだということですが、そこまでははっきりとは分からないものの、雰囲気を肌触りとして表現した作品ではありますね。

どなたかが翻訳したものもこちらで読めるようです。

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Friday, March 03, 2006

"Travel Light" by Naomi Mitchison

lol Small Beer Pressが出している復刻シリーズPeapod Classicsの第2弾です。a nanny mouseさんによるご紹介はこちら

王女として生まれながら継母に疎まれ、熊に変身した乳母とドラゴンに育てられるという数奇な運命の持ち主ハラが主人公ということで、サンプルをお読みの方ならご存知の通り、ちょっと奇妙なおとぎ話風に物語は始まります。

育て親のドラゴンを人間に殺され、自らが宝物の所有者となったハラは、疑心暗鬼に捕われ身動きがとれなくなります。そんな時、現われた片目の男こそ、万物の父たるオーディン。宝物を封印し、「旅は身軽にするものさ」と忠告を与えます。そう、タイトルの"Travel Light"は、「旅の光」じゃなくて、「旅は身軽に」って意味だったんですね。

育て親のドラゴンから聞いていた伝説の龍が支配する都市ミックルガルドを目指して旅をするハラは、マロブから来た三人の男たちと知り合います。土地を支配する代官が圧制を強いていて、皇帝に直訴に向かう途中なのだとか。オーディンにもらったマントのおかげでどんな言葉でも話せるハラは、彼らの通訳を引き受けることになります。

……というあたりで、わかってくるんですが、ミックルガルドとは神聖ローマ帝国の首都コンスタンティノープルであり、特殊なキリスト教が発達した国マロブとはアルメニアに他なりません。おとぎ話に思われた物語は、いつの間にか現実を色濃く反映する苦いものへと変わっていきます。

賄賂が横行し腐敗しきった教会=政治組織を前に、貧しいマロブ人たちの訴えなど聞き入れられるはずもありません。が、ドラゴン仕込みのハラの活躍で、ついに皇帝に直接訴えることに成功します。とはいえ、その結末はかならずしも明るいものとは言えません。

この小説で一貫しているのは、つねに強者に虐げられる弱者の視点に立っているということ。しかも、それが最高の略奪者であるべきドラゴンを自認する少女の視点から語られているのが面白いところです。
「私がもっと若い頃にこんな本があればねぇ……」と嘆いたというル=グインの友人の言葉が身に染みます。人は何を大切にすべきなのか?。誰を友とし、誰と戦うべきなのか?。柄にもなく私にまでそんなことを考えさせてしまう、小さな傑作でありました。

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"My Dirty Little Book of Stolen Time" by Liz Jensen

My Dirty Little Book of Stolen Time表紙がちょっとかわいいと思ってチェックしてみたら、"The Ninth Life of Louis Drax" のリズ・ジェンセンの新作でした。

主人公は世紀末コペンハーゲンで売春婦をやってるシャーロット。実入りは悪くないものの、文無しの相棒(母親?)と一緒にお金持ちの未亡人のところで掃除婦をやることに。幽霊が出るという噂のあるその屋敷の地下には、なんとタイムマシンがあって、現代のロンドンに時間旅行をしてしまうという、けっこう楽しげな物語みたいです。

UK版は6月、US版は7月発売ですが、表紙は US版のほうがいいな。

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Wednesday, March 01, 2006

Books on Sale at Small Beer Press

 Trampoline: an anthologyケリー・リンク率いる(いえまあ、正確にはリンク/グラント夫妻の出版社)Small Beer Press でかなりお得なセールをしてます。送料も安いですし。

個人的なオススメはショーン・スチュアートの大傑作 Mockingbird とか、レイ・ヴクサヴィッチの珠玉の短編集 Meet Me in the Moon Room、アンソロジイの Trampoline ですね。エムシュウィラーはかなり個性的ですので……お好きな人はどうぞ。ほかはせいぜい部分的に齧っただけなのでなんともいえませんが、チャップブックのシリーズなんて買い逃すとなかなか手に入らないかも。

う~ん、Magic for Beginners の限定版がまだ売り切れてないなんて信じられないんですけど、これは数年後にはむちゃくちゃレア・アイテムと化すことは間違いないですよ。

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City of Saints and Madmen Gets a Major Release

City of Saints and Madmenヴァンダーミアが宣伝してくれと呼びかけてますので、目立たない隅っこの方にサイドバナーを置いてみました^^)

小出版社から登場してカルト・クラッシックとなったヴァンダーミアの代表作ですが、やっぱり檜舞台に上がるのはうれしいんでしょうね。新作の Shriek: An Afterword は最初から大手の Tor が出版ということで、名実ともに現代を代表するファンタジイ作家となったようです。

作者も参加していろいろと工夫を凝らした宣伝用のオフィシャル・サイトではかなり遊べますので覗いてみましょう。ううむ、わたしは出るたびに厚くなるこの本の3つのエディションを持ってますので、また買うかどうかは微妙ですが……いやでも、新しいマテリアルが追加されてるみたいだし……すでに持っている人にもなんとか買わせようという作者の魂胆が見え見え(笑)

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"The Silver Bough" by Lisa Tuttle

The Silver Bough"The Silver Bough" は、"The Mysteries" が昨年出たばかりのリサ・タトルの最新作で4月発売予定。これもまたケルト民話を現代に取り入れたミステリアスな物語のようです。

舞台はスコットランドのアップルトン。その名のとおり昔はりんごが特産で、毎年アップル・クイーンを選んでいたほど。ところが50年前アップル・クイーンが突然失踪してから、村は廃れはじめてしまったそうです。これには何かケルト民話絡みの謎があるみたいですね~。あっち側の世界も覗けそうです。

ね、ね、おもしろそうでしょ。前作がとても気に入った私は、もちろん買います!

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