Big Nay to the New York Times' New SF Reviewer
ベテランの Gary Jonas に代わって登場したNYタイムズの新しいSFレヴュア、David Itzkoff に対し、あちこちで非難の声が上がってます。
内容は、デイヴィッド・マルセクの新作 Counting Heads の紹介をしながら、最近のSFはジャーゴンだらけで、一般読者ではとてもついて行けない geek 向けの作品ばかりだと嘆く、取り立ててどうというものではないんですが、イツコフのスタンスと資質が問題視されているようですね。SFを紹介していこうとする者が、一般読者が漠然と抱いている科学に対する苦手意識や不安を煽ってどうするのかという点と、そもそもSFを無神経に "Sci-Fi" と呼び、なんの工夫もない定番の古典ばかりを愛読書として並べているあたりで、どうも門外漢じゃないかという評価が定着しつつあるようです。
まあねえ、こういうリストの中に、面白いけどSFとしてはあまり見るべきもののないレセムの Gun, With Occasional Music を入れたり、ファンだったらまず選ばない、ディックの作品ではほぼ唯一小説の体をなしている The Man in the High Castle を選んだりとかなりズレてますし、ミエヴィルの作品をほとんど読んでないんじゃ、SF/ファンタジイのレヴュアとしては落第とみなされても不思議はないですね。
まあまだ初めてのレヴュウで、もともとのSFの読者よりは、一般読者を懐柔しながら取り込んでいこうというスタンスでしょうから、しばらく様子を見守ってみるべきだとは思いますけど、なかなか先行きの暗い船出のようです。Dummkopf なんてあだ名がつかなきゃいいんですけど。
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