このミステリがすごい!(2006年版)
お約束なんで、『このミステリーがすごい!2006年版』の海外編ベストテンの結果をご報告します―――
1位『クライム・マシン』 ジャック・リッチー著
2位『暗く聖なる夜(上下)』 マイクル・コナリー著
3位『無頼の掟』 ジェイムズ・カルロス・ブレイク著
4位『輝く断片』 シオドア・スタージョン著
5位『獣たちの庭園』 ジェフリー・ディーヴァー著
6位『百番目の男』 ジャック・カーリイ著
『カリフォルニア・ガール』 T・ジェファーソン・パーカー著
8位『ストップ・プレス』 マイクル・イネス著
9位『ジーヴズの事件簿』 P・G・ウッドハウス著
10位『最後の一壜』 スタンリイ・エリン著
ミステリー冬の時代の現われなのか、短篇小説復権ブームのせいなのか、これが年間ベストとは思えないような奇妙な顔ぶれになってますね。このブログとは本当に何の関係もなさそう。まあ、スタージョンくらいですか。
ということで、ミステリ版元の「我が社の隠し玉」から、みなさんに興味のありそうなところをピックアップしてご紹介。これでもう買わなくて済みますよ(笑)。
☆二見書房よりアルトゥーロ・P・レベルテ『南の女王(仮題)』(田口俊樹訳)が出版されます。スペイン沿岸の地中海を舞台に伝説の女麻薬王を描いた作品だとか。
☆国書刊行会からは、<未来の文学>シリーズ第Ⅱ期でジーン・ウルフの短編集『デス博士の島その他の物語』などが翻訳されるほか、<短篇小説の快楽>という新シリーズも始まる模様。ビオイ=カサーレス、カルヴィーノ、クノー、トレヴァー、エムシュウィラーなどの名が挙がっています。
☆東京創元社からは、いよいよイアイン・ピアーズの"An Instance of the Fingerpost"が登場。「百年前の未配達の手紙が秘める米国史の闇」としか紹介がない"Nature of Midnight"がなんだか面白そうです。
☆角川書店の『純粋理性批判殺人事件Ⅰ・Ⅱ』は、本当に面白そうなので別項たてます。
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Comments
きゃ、ウッドハウスが入ってる♪ あのお馬鹿さかげんが大好きなんです~。あ、でもこれって、文春 vs. 国書の戦いは前者の勝ちってこと? 私は国書で読んだんですけど。で、ミステリ???
ひょえ~、"An Instance of the Fingerpost" は翻訳出る前に積んでるやつ読まなくちゃ(Iain って、もしかしてイアインじゃなくてイアンでは?)
Posted by: Lilith | Saturday, December 10, 2005 at 20:06
内容がどうこうという問題じゃなく、タイトル的にミステリのベストに投票しやすかっただけだと思うんです。もしかしたら吉田健一のエッセイがついてる分、お買い得感があったのかも。投票者のコメントを調べてみたら、訳がこっちの方が好みだったという人が二人いらっしゃいました。
「イアイン」は、私のミスじゃなくて、(原文ママ)ですからね。本当にイアインとして翻訳が出るんじゃないかしら。
Posted by: quark | Saturday, December 10, 2005 at 21:33
お~、とうとう Fingerpost が出るんですね。うれしい^^) なんか翻訳者のひとりのせいで頓挫していたとかどこかに書いてありましたけど。
わたしも Iain は Ian と一緒でイアンかと思ってたんですが、厳密にはイエインみたいです。だからイアイン・ピアーズでいいのかも。
レベルテはまた孫訳ですか。いいかげんにスペイン語の訳者なんとかすればいいのに。
Posted by: a nanny mouse | Saturday, December 10, 2005 at 23:00
ちなみに、アルトゥーロ・P・レベルテという書き方は、やっぱり「ママ」なんでしょうけど、ペレスはミドルネームじゃないのでイニシャルにしてはあかんのでは。むちゃくちゃ抵抗あります。
Posted by: a nanny mouse | Saturday, December 10, 2005 at 23:33
Iain の発音は辞書にも載っていますよ~。イアン・バンクスだって、Iain ですよね。
Iain は Ian の現代的な綴りで、発音は同じ。厳密にはイーアン。
Ian は「イアン」とするのが普通なので、Iain も「イアン」でなくてはおかしいです。
詳細はこことかも参照くださいませ。
Posted by: Lilith | Sunday, December 11, 2005 at 09:52
朝っぱらからこんなことやってるから、間違えちゃった。
「Ian は Iainの現代的な綴り」です。
Posted by: Lilith | Sunday, December 11, 2005 at 09:55
そうか、やっぱり一緒でいいのか。
Posted by: a nanny mouse | Monday, December 12, 2005 at 20:29
一念発起して Fingerpost を読み始め、やっと半分まできました。ものすごい面白いんですけど、730ページは長すぎ~。はてさて最後までもちますでしょうか?
それにしても第二部の語り手は嫌な奴だった……。
「いけすかない語り手大会」をしたら、上位入賞確実!!
Posted by: quark | Friday, December 16, 2005 at 00:10
ほんとに嫌な奴でしたよね~。なりきって書ける作者はりっぱです。あの嫌らしさは忘れられません。
Posted by: bumpkin | Sunday, December 18, 2005 at 02:02
わはは。あれが4人の語り手のうちのひとりなんで救われてるんでしょうね。最初から最後まであれだったら考えてしまう。
ハードカバーでしたら 500ページちょっとだったと思いますので、それほどむちゃくちゃ長い本でもないですよ。文章も意外と軽いし。終わったら別エントリお願いします。
Posted by: a nanny mouse | Monday, December 19, 2005 at 23:26