Myths Series
写真は、『イーリアス』『オデュッセイア』の物語をオデュッセウスの妻ペネロペの側から描くという、現代の視点から神話の再話を試みた作品。カナダのブッカー賞受賞作家マーガレット・アトウッドの新作です。
これだけだと、ふーん、と思われるかも知れませんが、実はこれ「世界の神話」シリーズというかなり大きなプロジェクトの一環なのです。
Canongateの紹介によると、世界で24の出版社の共同企画として、神話の再話をモチーフにしたシリーズを刊行していくんだとか。
冗談かもしれないけど、100冊まで出すつもりでいるみたいです。
11月に第1弾として刊行されるのが以下の3点
Short History Of Myth by Karen Armstrong
The Penelopiad by Margaret Atwood
Weight by Jeanette Winterson
来年刊行が決まっているのが
Helmet Of Horror by Victor Pelevin
Lion's Honey by David Grossman
さらに、交渉中の作家として名前の挙がっているのが、ウンベルト・エーコ、イアン・マキューアン、スティーブン・キング、ポール・オースター、トニ・モリスン、ヨースタイン・ゴルデル、ミラン・クンデラ、マイケル・オンダーチェ、カズオ・イシグロというんですから、これが実現したらほんとに凄い叢書になりますね。(情報源は、「文學界」2005年10月号)
んで、肝心の日本を代表して参加している出版社なんですが、
角川書店です。
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いえ、別に文句はありませんよ。
11月に『ペネロピアド』(仮題)のタイトルで刊行される予定です。

Comments
では日本神話の再話を誰が書くんでしょう?
世界的に名前を知られているというと、
Haruki Murakami?
Banana Yoshimoto?
どっちも書きそうにないですねえ。
Kenzaburo Oe?
んっ!? ひょっとして、書くかも。
以上御三方は、いずれも角川とは縁のない方ばかり。
ひょっとして、『リング』の原作者として(世界でもちょっとだけ)知られる鈴木光司が、黄泉平坂を再話したりして。
うわ、マジに実現しそうでちょっと怖い。
Posted by: quark | Friday, October 07, 2005 at 19:13
えええ? quark さん、なんかすごいことをさりげなく言っちゃってません? 今年のノーベル文学賞もう発表されたんですか?
Posted by: a nanny mouse | Friday, October 07, 2005 at 20:08
ギリシャ神話の再話とは、とても楽しみです。交渉中の作家の顔ぶれもスゴイし。ペネロペからみた『オデュッセイア』というと、塩野七生の『貞女の言い分』とか思い出しちゃいました。
で、100冊目が刊行されるのが2038年だそうで、その頃私はペルセフォネのお留守番してるかも?
Posted by: Lilith | Friday, October 07, 2005 at 21:30
間違いの御指摘ありがとうございます。訂正いたしました。
Lilithさんにも感謝です。
訳者の鴻巣友季子さんは、ジョイスの『ユリシーズ』をモリー・ブルームの視点から描いたクーツェの作品(長いな)も翻訳したらしく、実はこちらの方が楽しみだったりします。
Posted by: quark | Friday, October 07, 2005 at 22:20
は~い、納得です。でももう数日したら、quark さんの予言が現実のものとなっていたりして^^;
手に取りやすい長さにまとめてるっていうのがポイントかもしれませんね。
Posted by: a nanny mouse | Friday, October 07, 2005 at 22:45
あ、日本代表は桐野夏生に決定したみたいですね。
Posted by: Lilith | Sunday, January 29, 2006 at 21:57
う~ん、きっと Adachigahara だ^^)
Posted by: a nanny mouse | Sunday, January 29, 2006 at 21:59