"The Girlhood of Shakespeare's Heroines" by John Crowley
6月に、長編 "Lord Byron's Novel: The Evening Land" が出たばかりのクロウリーですが、そのちょっと前に "The Girlhood of Shakespeare's Heroines" なんていうノヴェラも出てたんですね。
インディアナ州のエイヴォンという町で、50年代後半の数年間だけ催されていたシェイクスピア・フェスティバルを、語り手の主人公が振り返るという物語。詳細は不明ですが、タイトルからしてちょっとおもしろそう。例によって「シェイクスピアは誰か」論争もあるとか。でも、500部限定サイン本とはいえ、92ページで US$35 は高いですね~。
ところで、この作品は書き下ろしではなく、年2回発行されている Conjunctions という雑誌に既に掲載されたものなんです。出だしの部分はアーカイヴで読むことができます。
ん? と言うことは、純粋に作品を読みたいのなら、2002年に発行された雑誌のほうを買っちゃったほうがよさそうですね。この号、Conjunctions: 39 のサブタイトルは The New Wave Fabulists で、詳細はこちら。
Conjunctions のサイト内を彷徨っていたら、Audio Vault にポール・オースター、ケリー・リンク、ジョン・クロウリー、ピーター・ストラウブらが、自著を読んでる(短い)音声ファイルを見つけました。ケリー・リンクはなんか普通の声なんですけど。

Comments
Conjunctions 39 はお得ですよん。なかでも特にこの作品と、ケリー・リンク、M・ジョン・ハリスン、エリザベス・ハンドの評判がよかったですね。え~、読んでませんけど。
あ、ケリー・リンクの Lull は短編集のほうで読みましたけど、リンクの作品の中でもトップクラスの短編でした。
Posted by: a nanny mouse | Tuesday, August 16, 2005 at 00:49
というわけで、Conjunctions 39 を買って、Girlhood 読みました。
簡単に言えば、シェイクスピア・フェスティバルの運営をボランティアで手伝った、ドラマ好きの少年とシェイクスピア好きの少女のひと夏の思い出を、大人になった少年が振り返る物語で、なんとな~く懐かしい気分にしてくれます。「シェイクスピアは誰か」については、目新しい議論とかは全然ないのですが、フランシス・ベーコン説のディーリア・ベーコン(100年前の米国人女性で、苗字は偶然の一致)のエピソードを含め、「自由意志」を重んじるシェイクスピア好きの少女の性行を説明するのにとても上手く使っているんですよね。さすがです。
ところで、このディーリア・ベーコンですが、念願のシェイクスピアのお墓に行った頃から頭がちょっと変になって、アメリカで精神病院に入れられて、そこで亡くなったそうです。ひぇ~、なんかこんなのばっかりですね。
Posted by: Lilith | Sunday, September 11, 2005 at 20:42
Conjunctions 39、ジェイムズ・モロウも入ってました。読んだことあるやつでしたけど、なんかうれしい……。
Posted by: Lilith | Sunday, September 11, 2005 at 20:42
いかにもファンタジイというよりは、普通の小説風の作品なんですかね。エリザベス・ハンドがクロウリーのファンなんですけど、この作品はすごく気に入ってたみたいです。
さてさて、次は Lord Byron's Novel を読んでしまうのかな^^)
Posted by: a nanny mouse | Monday, September 12, 2005 at 21:06
全然、普通の小説でした(ファンタジー色は皆無)。
バイロンは、某ストランドで安売りしてたのを思わず買ってしまって、すでに積んであります。でもこの殺人的暑さが早く終わってくれないと~。ほとんど死んでる今日この頃です。
Posted by: Lilith | Monday, September 12, 2005 at 22:17
たしかに~。わたしも本格的な作品に取り掛かりたいんですが、どうしても手ごろな長さの作品に手が伸びてしまいますね。う~、早く人間になりたい~、じゃなくて、ゾンビーはもういやだ~。
Posted by: a nanny mouse | Tuesday, September 13, 2005 at 20:47